1. EAT&LEAD
  2. EAT&LEADトークサロン
  3. 参加者募集中の「EAT&LEAD トークサロン」。その可能性を語り尽くす、薬師神シェフのインタビュー

SHARE

  • X
  • Facebook

参加者募集中の「EAT&LEAD トークサロン」。その可能性を語り尽くす、薬師神シェフのインタビュー

薬師神さんが語る、参加者へ届けたいものとは?

私は2022年1月より「EAT&LEADトークサロン」のファシリテーターを務めています。
EAT&LEADトークサロンでは、毎回、「食」を基軸に、生きることそのものへのヒントにつながるパネルトークを展開します。

ゲストは「食にまつわる仕事をする人」と「異業種で活躍している人」。2名のゲストをお招きし、1つのテーマに対して異なる視点から話をしていただくというのが、EAT&LEADトークサロンならではの特徴です。

各回のトークテーマは様々異なりますが、丸の内ワーカーの方にビジネスシーンで活かしてもらえるよう設定しています。
しかし、今年1月に開催した第1回を振り返ってみると、ワーカーの方はもちろん、大学生、主婦の方まで参加してくれました。年齢も20代から60代までと幅広く、あらゆる層の方々に関心を持っていただけたようで、非常に手ごたえを感じましたね。
その後、第2回と第3回は新型コロナウイルスの影響でオンライン開催になり、参加者と直接お会いできなかったのが残念でしたが、パネルトークはとても充実した内容になりました。

EAT&LEADトークサロンに参加される皆さんには、ゲストの話の中に自分との共通点を見つけ、これからの行動や発想のヒントにしていただけたらと思っています。

第一線で活躍されているゲストの方々の話に耳を傾けていると、それぞれ分野や視点は異なるものの、社会に対する問題意識や目指す未来の方向性は一緒だったりするのです。ゲストの話の中からは時代の潮流を感じ取ることができますので、どんな方に参加していただいても意味のあるイベントになっていると感じています。

また、今、私の目標の1つになっているのが、これから1人でも多くの‟食従事者”の方に参加していただくことですね。
お店の営業があるため、一般の方と同じ開催時間では参加しにくいこともありますが、食従事者の方々にも仕事の外でいろんなつながりを持ってほしいなと思うのです。

たとえばシェフの場合、お客様と顔を合わせることもなく、1日中キッチンの中だけで過ごす人も多くいます。あくまでも仕事として、おいしい料理さえ作れればいいと考えている人もいますよね。
でも、お皿の上だけでは伝えられることが限られています。ただ料理を提供するだけでなく、自分はこのような意図で料理を作り、こんな考え方で仕事と向き合っているときちんと言葉で伝えた方が、お客様にもよりおいしく感じてもらえるかもしれませんし、一緒に働くスタッフや業者の方、農家さん、さらには家族などの身近な人たちももっと幸せにできるような気がしませんか?

だからこそ、食従事者の皆さんにもEAT&LEADトークサロンに参加していただき、「自分の言葉」を持ってほしいと願っています。

“言葉を持つ食従事者”が増えれば、やがて日本全体の食リテラシーを底上げすることにつながります。そうなれば食べる側の人々にとっても、「食べる」ということの価値が上がっていくのではないでしょうか。

7月から始まる3回も多彩なラインナップ


2022年1月17日に開催された第1回の様子。この日のゲストは、若林洋平さん(Maison Rococo 株式会社 CEO)、行方ひさこさん(ブランディングディレクター)でした。

この7月から始まるEAT&LEADトークサロンは、全3回を予定しています。
テーマには、それぞれ「個性」「土地」「価値観」というキーワードを掲げています。

【今後の開催予定】
●7月26日(火)「つながり合う個性」―現代のリーダーシップ・チームビルディング―
ゲスト:山口浩さん(神戸北野ホテル総支配人・総料理長)、廣瀬俊朗さん(株式会社HiRAKU 代表取締役・元ラグビー日本代表主将)

●11月8日(火)「土地とつながる食」―地域に特化したレストランの在り方―
ゲスト:井上稔浩さん(pesceco オーナーシェフ)、中村孝則さん(コラムニスト)

●2023年1月24日(火)「食の価値観から見える未来予測」―食を通じて五感を呼び覚ます―
ゲスト:naoさん(JULIA Executive Chef)、諏訪綾子さん(アーティスト・foodcreation主宰)

>>参加者募集中!詳細&お申込みはこちらから
https://eatlead-talksalon-season2.peatix.com

最初の「個性」の回は、チームを1つにまとめあげるリーダーシップがテーマです。「丸の内シェフズクラブ」のメンバーでもある神戸北野ホテルのレジェンドシェフと元ラグビー日本代表の主将という、通常ではありえない組み合わせのゲストとともにパネルトークをしていきます。どんな話になるのか全く予測できず、今から非常に楽しみです。

次の11月の回は「土地」。東京にいなくても仕事ができるようになった今だからこそ、“地域性”にフォーカスを当てていきます。日本各地にはその土地でしか作れない料理を提供するレストランがありますが、地域性を活かした仕事は再評価されていますよね。“日本らしさ”よりも“地域らしさ“の方が、より多くの人の心に刺さりやすくなっていると思うのです。土地に根差したレストランやビジネスの作り方を考えていけたらと考えています。

最後の1月のキーワードは「価値観」。SNSなどを通じて誰でも発信できる時代、自分らしい価値観を仕事に込めて、それを広く伝え、多くのファンを得るにはどうしたらいいのか、そのヒントを探っていきます。また、現在の活動をどう未来へつなげていきたいか、その展望をお聞きするというのもテーマの1つです。

このように、今後のEAT&LEADトークサロンも多彩なテーマでお届けします。
参加後は、何らかの“気づき”を得て、「自分にもできるかも」と一歩踏み出す勇気になるトークサロンを目指していますので、どうぞご期待ください。


当日は、薬師神さんが2人のゲストにちなんで考案したおむすびと味噌汁を振る舞います。また、同メニューは翌日から1カ月間、EAT&LEADトークサロンの会場であるTOKYO TORCH 常盤橋タワー3F「MY Shokudo Hall & Kitchen」にて期間限定で販売します。

これまで開催してみて、気づいたこと


第3回「届ける声・届く声」のパネルトーク風景。ゲストには、フードエッセイストの平野紗季子さんと舞踊家の梅川壱ノ介さんを迎えました。

EAT&LEADトークサロンは、これまでに3回実施しました。
第1回のテーマは「ブランド・クリエイション」。第2回は「身体が嬉しい食事」をテーマに、「食×健康」を切り口にしたトークをしました。第3回は「届ける声・届く声」。自分を表現し、発信するお二人がゲストでした。

これらすべてが終わった後で、実は1つ気づいたことがあります。
3回のテーマは一見バラバラで、関連性がないように感じるかもしれませんが、トークの着地点となる最も伝えたいメッセージはみんな同じだったのです。
そのメッセージとは、「自分を知ること」です。

たとえば、第1回はパネルトークの後に参加者の皆さんと行ったワークショップに注目してみても、やはり「自分を知ること」につながっていました。

ワークショップでは、参加者の皆さんに好きなブランドを挙げていただいて、自分がそのブランドを「好き」と思う理由を突き詰めていきました。
企業理念や商品コンセプトなどを考えながら、そのブランドを好きな理由を解き明かしていくと、普段、自分がどういう価値観で物事を選んでいるかが見えてきて。自分の“好き”を見直したら、結果、自分を知ることにつながったのです。

自分を知るのは、本当に大切なこと。
自分をよく知ることは、たとえもしこの先に行く道を迷った時も、自分らしい選択をできる力になるのではないでしょうか。


第1回ワークショップ「愛されるブランドになるために求められること」では、各テーブルで自分の好きなブランドについてディスカッションをしました。

今、若者の中にも「自分はこうなりたい」という夢がパッと思い浮かばない人は多いと思いますが、EAT&LEADトークサロンは「自分を知る」きっかけを提供する場。
EAT&LEADトークサロンに参加していただいた方には、いずれ自分のやりたいことを語れる人になってもらえたら嬉しいですね。

ところで、ここまでお話してきたら、ファシリテーターである自分にとっての大テーマが見えてきたような気がします。もしかしたら、「EAT&LEADトークサロンをできるだけ長く開催していき、世の中に‟自分で自分を変えていける人”の分母を増やしていくこと」かもしれません!

【参加者募集中!今後の開催予定】
●7月26日(火)「つながり合う個性」―現代のリーダーシップ・チームビルディング―
ゲスト:山口浩さん(神戸北野ホテル総支配人・総料理長)、廣瀬俊朗さん(株式会社HiRAKU 代表取締役・元ラグビー日本代表主将)

●11月8日(火)「土地とつながる食」―地域に特化したレストランの在り方―
ゲスト:井上稔浩さん(pesceco オーナーシェフ)、中村孝則さん(コラムニスト)

●2023年1月24日(火)「食の価値観から見える未来予測」―食を通じて五感を呼び覚ます―
ゲスト:naoさん(JULIA Executive Chef)、諏訪綾子さん(アーティスト・foodcreation主宰)

>>参加のお申込みはこちら!
https://eatlead-talksalon-season2.peatix.com

【参考:過去の開催(2022年)】
各イベントレポートでは、アーカイブ動画も視聴可能です。ぜひご覧ください。
●1月17日(月)「ブランド・クリエーション」ブランドづくりにおける思考のプロセスとは?
ゲスト:若林洋平さん(Maison Rococo 株式会社 CEO)、行方ひさこさん(ブランディングディレクター)
>>イベントレポート
https://shokumaru.jp/talk_01_01/

●2月22日(火)「身体が嬉しい食事」身体をととのえること-“調える”と“整える”
ゲスト:下川穣さん(株式会社 KINS 代表取締役)、伊達公子さん(テニスプレイヤー)
>>イベントレポート
https://shokumaru.jp/talk_01_02/

●3月15日(火)「届ける声・届く声」アイデンティティの見せ方。相手に伝わる表現とは?
ゲスト:平野紗季子さん(フードエッセイスト)、梅川壱ノ介さん(舞踊家)
>>イベントレポート
https://shokumaru.jp/talk_01_03/


PROFILE
薬師神 陸(やくしじん・りく)
1988年、愛媛県出身。6歳で父を亡くし、働きに出ている母や幼い弟に料理をつくり始めたことが原点。宮大工の祖父がかつて料理人を目指していたことも影響し、高校卒業後は辻調理師専門学校へ。卒業後は同校のフランス料理講師に。2014年、「SUGALABO」の立ち上げから参加、須賀洋介シェフの右腕として同店の人気を支えた。2020年にハレの日のためのレストラン「unis」をオープンし、翌年から「食」のインキュベーション施設「social kitchen TORANOMON」の指揮をとる。

 

 

 

PAGETOP