【これからの食を考える 7つの質問】株式会社ウェルカム代表 横川正紀さんが 外出自粛時に考えたこと

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世界中の人々が、新型コロナウイルスによる未曽有の体験をし、自粛生活を強いられ、生活や価値観など様々な変化が生まれたのではないでしょうか。だんだん新しい日常にも慣れつつあり、外出自粛時の気持ちや、考えたことを忘れてしまうこともあるかもしれません。しかし、自分と向き合う時間の中で導き出した答えは、これからの食や暮らしのひとつの指針になるはず。そこで、食育丸の内から各業界を牽引する方々に、今一度、当時の気持ちを振り返る7つの質問を投げかけてみました。今回はDEAN & DELUCAなどを運営する株式会社ウェルカム代表の横川正紀さんの答えをご紹介します。

(PROFILE)横川正紀さん

1972年東京生まれ。ウェルカムグループ代表。京都精華大学美術学部建築学科卒業後、2000年に㈱ジョージズファニチュア(2010年に㈱ウェルカムへ社名変更)を設立、DEAN & DELUCAやCIBONEなど食とデザインの2つの軸で良質なライフスタイルを提案するブランドを多数展開。その経験を活かし、商業施設やホテルのプロデュース、官民を超えた街づくりや地域活性のコミュニティづくりへと活動の幅を拡げている。武蔵野美術大学非常勤講師。

(1) 外出自粛時に、なにか新しい習慣は生まれましたか?

自宅でリモートワークをする日々が続き、仕事を始める前に、毎朝自分の好みの豆で一杯一杯コーヒーをハンドドリップすることが習慣になりました。

(2) 改めて感じた、自分にとって大切なものはありますか?

リモートワークによって自分ひとりで過ごす時間が長くなったこともあり、ひとりの時間の大切さと、反対に人と対話することの必要性を感じました。

(3) 自宅での暮らしを楽しむアイデアを教えてください。

自粛期間中は、家で自炊することの大切さを十分に感じましたが、自粛中に充実したレストランのテイクアウトサービスを利用して、自宅でレストランの味を楽しむことも、自宅での暮らしを楽しむひとつのアイデアとなりました。

(4) この2か月の間で記憶に残っている食体験を教えてください。

我が家のように子どもがいる家庭では、自宅でのご飯をお母さんに任せっきりにするのではなく、子どもやお父さんも調理に参加して“作るをシェア”することで、家族が繋がれたりします。例えば、子どもも喜ぶ手巻き寿司や生春巻き、たこ焼きやパンケーキなど。我が家では、そんな機会が度々あり記憶に残っています。

(5) AFTER/WITHコロナ時代の食にとって重要なキーワードはなんだと思いますか?

“日常にこそよいものを”。レストランではこだわりの食材がいただけるのに、スーパーではなかなか手に入らない。そんな現状に改めて違和感を覚えました。これからのスーパーに期待もしたいし、「DEAN & DELUCA(ディーン&デルーカ)」でも頑張っていきたいことです。こだわりの食材を作る正直な作り手の裾野を広げ、また彼らの仕事が継続できるような橋渡しができればと思っています。

(6) コロナ禍の中であなたの価値観や人生観など、変わったことはありますか?

特に大きくは変わっていませんが、自分たちが求めていることに対して加速感が出ました。コロナが大きく後押ししてくれたと思います。

(7) より良い社会にしていくために私たちが教訓とすべきことはなんでしょうか?

“みんなと同じ選択をしない”。良いものはたくさんあるけれど、皆に同じものを供給することはできないので、程よい分かち合いが必要。「自分らしく」とか「個性」とか「多様性」と言われながらも、まだまだどうしても隣の人と同じもの選びがちで結果的にそれが負荷になっていると感じました。違うものを選ぶことで豊かさが生まれることを、改めて教訓としたいと思います。


<他にも、こんな方々に聞きました>

解剖学者 養老孟司さん
https://shokumaru.jp/7q-18/

東京藝術大学特任教授、作曲家 千住明さん
https://shokumaru.jp/7q-23/

株式会社スマイルズ代表 遠山正道さん
https://shokumaru.jp/7q-06/