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「はらくっついTOHOKU」3rdシリーズ缶詰 今回のプロジェクトに参加した皆様より

今回のプロジェクトに参加した皆様より

「丸の内シェフズクラブ」のメンバー


山口
イグレック丸の内総料理長

僕自身21年前神戸で大震災を経験し、それが人生のターニングポイントになったため、このプロジェクトを委ねられた時は特別な思いを抱きました。宗太カツオは初めて使う素材でしたが、この缶詰には素材をかけ合わせて味を創造するフレンチの手法が生かされています。カツオという動物性のうま味に、トマトという植物性のうま味をかけ合わせることにより、「ウママイズ」(うま味の増幅現象)を起こし、さらに木の屋さんのヒット商品「鯨の大和煮」のタレを隠し味に使うことで味に奥行きを持たせています。カツオの素材感と味のバランスを楽しんで欲しいです。この缶詰には石巻の素晴らしい自然が詰まっています。ぜひ保存食として身近に置いて、1年経ったら「無事に暮らせてよかったね。」と、ひと手間加えて家族で美味しいカレーを楽しんでいただきたいです。

 


ドミニク コルビ
フレンチ割烹 ドミニク コルビ オーナーシェフ

震災以降18 回東北に通っていますが、今回初めて気仙沼の漁港を訪れて驚いたのは、サメです。サメが山盛りになってましたから(笑)。フカヒレだけでなく、サメは使うところがたくさんあるタンパク源なのだと気づきました。しかしフレンチでは使わない素材ですから、なかなか厳しいテーマでした。結局完成まで4ヶ月かかりました。ひとつヒントになったのは、フランスの伝統料理「カワマスのクネル」、つまりすり身にした川魚の団子です。味の面では、気仙沼の魚介で出汁を取り、オマール海老を使ったこと、そして製造現場見学中に、偶然作っているところを通りかかり味見をさせていただいた、石渡商店さんのオイスターソースを使ったことが成功のポイントです。最後は塩をちょっと加えるだけで味まとまりましたから。とても美味しい缶詰に仕上がりました。ぜひ召し上がってください。

 

宮城県のメンバー


佐々木 現人
ビストロ アンセルクル オーナーシェフ

仙台在住の自分にとっては、よく知っている地元の食材、特にまるごと食べる機会は少ない宗太カツオを味わっていただくチャンスと思い、とてもやりがいを感じたプロジェクトでした。以前から尊敬していた山口シェフからも、素材の組み合わせなど、多くの刺激を頂きました。カツオの柔らかさ、トマトの凝縮感、シンプルな素材を生かして、味わい深いすばらしいカレーが完成しました。

 


佐藤 克彦
フレンチレストラン・プレジール オーナーシェフ

Rebirth 東北フードプロジェクト」を機会に、仙台には震災以前にはなかったフレンチのシェフの絆ができました。今回コルビシェフのサポート役として気仙沼を初めて訪問し、その自然の豊かさ、海の素晴らしさ、そしてサメがたくさん獲れることに大変驚きました。いろいろ試行錯誤しましたが、サメ肉も柔らかく美味しく仕上がって満足しています。

 

木村 長努
株式会社木の屋石巻水産 代表取締役社長

この取組みも今年で3 回目になりますが、毎回シェフたちが缶詰作りの既成概念を壊してくれる、私たちにとってはチャレンジの場です。今回は地元の農家さんにご協力いただき、一番美味しい時期にトマトをピューレにしてもらいました。石巻の海と山の特産品を合わせて一つの缶詰にすることで、石巻全体が注目され、まだ知られていない石巻産食材の素晴らしさを知っていただく機会になると期待しています。

 


石渡 久師
株式会社石渡商店 専務取締役

この取組みも今年で3 回目となり、参加シェフたちのおかげで弊社の缶詰加工の技術も向上しています。今年はサメ肉というハードルが高い食材でしたが、隠し味にオイスターソースを使って頂いたことで全体の味が一つにまとまりました。東北と東京のシェフに応援してもらったプロジェクト、この3 年間は多くのことを学ぶ有意義な機会となりました。

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