みやこ下地島空港ターミナル開業記念企画 脇屋シェフが宮古島の“おいしい”を訪ねる「Miyako Emotional Trip」レポート⑤

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『ミネラル豊富な土壌が育んだ畑のごちそうと
海からの豊かな恵み
健康長寿のための郷土料理と今を創造する
新しい島の食卓を囲んだ交流会』

旅を締めくくる交流会では、宮古島に根付く昔ながらの郷土料理と、伝統を受け継ぎ、今を創造する料理と、2つの魅力的な食卓が並びました。郷土料理を担当したのは、地元・宮古島の魅力を発信すべく、フード・観光コーディネーターとして活動している武富暁代さん。
「生命力があって味が濃い」という自慢の島野菜を使った料理や、漁師町育ちならではのなまり節を巧みに取り入れた料理など、大地と海の恵みがたっぷり詰まった全13品を用意してくださいました。

雨が降ると土に生える野の藻「念珠藻(ネンジュモ)」や、林で採れる野草「オオタニワタリ」など、耳馴染みのない食材の名前に脇屋シェフは興味津々。中でも、「これは衝撃的」とおいしさをかみ締めていたのは、武富さんが海辺で採ってきたというハマンギャナ(ニガナ)。「見た目はやわらかそうなのにモチモチ。予想を裏切るしっかりとした食感に驚きました」。初めて食べたというパパイヤの煮物も、「煮込むという発想がすばらしい。パパイヤはサラダかフライでしか食べたことなかったので。煮るとこんなにホクホクになるんですね」と感激。「いろいろ使えそう」と刺激を受けた様子でした。

対して、“今”の食卓を担当したのは、2019年5月、宮古島に誕生するリゾートホテル「the rescape」の料理長に就任した石原鉄哉さん。「昔ながらの島の調理文化を大事にしつつ、新しい感覚でフランス料理に落とし込みました」というメニューは、美しい色彩で食材の個性を引き立たせた4品。アカジンミーバイ(スジアラ)、夜光貝といった海鮮や、田芋やビーツなどの野菜、宮古味噌、ズマミ(ピーナッツ)豆腐など、島の食材がふんだんに取り入れられた料理です。

今回の「the rescape」オープンに合わせ、本土から島に移住してきたばかりだという石原さん。「生産者さんがいろいろな食材を提案してくれるので、料理のアイデアがどんどん膨らみます」と嬉しそうに話すと、「海からも畑からも、旬の食材を新鮮なうちに手に入れられるという環境がすばらしい。料理人にとって大きな喜びですよね」と脇屋シェフ。武富さんも、「“旬のうちにいただく”という当たり前のことが守られてきたのもこの島なんですよ」と言葉を重ねます。

季節に沿った食事が健康な体を作る。食事は命の薬。「だから島の人はみんなこんなに元気なんですね!」と、島の食文化の真髄を知る貴重な交流会となりました。

(写真/大城亘(camenokostudio) 文/岡部徳枝)