マルシェに行こう「Gramme Marche(グラムマルシェ)」
グラムマルシェの人気の秘密は、その名のとおり “量り売り”。欲しいものを、欲しい分だけ買えて、包装などの無駄も少ない量り売りは、便利なだけでなく、環境にも優しい販売方法です。カゴや木箱に盛られた野菜やフルーツは、ヨーロッパの市場を思わせてとってもおしゃれ。見ているだけで楽しいディスプレイも魅力のひとつです。全国各地の珍しい産品も多いので、”ちょっとお試し”にも量り売りがうれしいのです。
トマト、ピーマン、なす、とうもろこし、桃、さくらんぼ……。夏のマルシェでひときわ目を惹くのが、色とりどりの夏野菜や旬のフルーツです。中でも目を奪われたのが、「まるほり野菜園」に並ぶ十種類以上のミニトマト。赤やオレンジ、黄色、黒っぽいもの、大粒のものから細長いもの、小指の先ほどの小さなものまで、驚くほどのバリエーションです。”ぜんぶ味見したい”というわがままな注文も、全種類均一価格の量り売りだからOK。お好きなものを一粒から選んで購入できます。
普段はなかなか出会えない、そんな食材が揃うのもマルシェならでは。「万願寺とうがらし」や「加茂なす」などの京野菜、白くて甘いとうもろこし「ピュアホワイト」、生食できてフルーツのような甘さのカラーピーマン「ガブリエル」など、珍しい野菜に興味津々。お味や食べ方の説明はもちろん、レシピを配布しているお店もありました。
おもしろい名前の「もったいないフルーツショップ」は、サイズなどがちょっと規格外の”ワケありフルーツ”を扱うお店。全国で定評のある名農園から集めたフルーツなので、おいしさはお墨付きです。地元以外ではめったにお目にかかれない信州産の生のあんずも人気を集めていました。
「お味見をどうぞ」という声に、ひと口いただいて驚いたのが「土佐山ジンジャーエール」。一般的なジンジャーエールとはひと味もふた味も違い、しょうがの香りや辛みがそのまま生きています。本物のしょうがを使っているから、冷たくして飲んでも身体を冷やさず、夏の冷え対策にもおすすめとか。同じくしょうがそのまま使った「しょうが糖」は、冷房対策にデスクの引き出しに常備しているOLさんもいるそうです
ほかにも、夏バテ防止にもなる栄養豊富なノンアルコール甘酒、水出しにおすすめの煎茶、旬の食材を使ったお菓子やフードなど、夏ならではの食品がいろいろ。都会の一画に、全国から夏を運ぶマルシェに、多くの方が足を止めていらっしゃいました。