【これからの食を考える 7つの質問】代々木上原「HITOTEMA」主宰、料理家 谷尻直子さんが 外出自粛時に考えたこと

ニュース

世界中の人々が、新型コロナウイルスによる未曽有の体験をし、自粛生活を強いられ、生活や価値観など様々な変化が生まれたのではないでしょうか。だんだん新しい日常にも慣れつつあり、外出自粛時の気持ちや、考えたことを忘れてしまうこともあるかもしれません。しかし、自分と向き合う時間の中で導き出した答えは、これからの食や暮らしのひとつの指針になるはず。そこで、食育丸の内から各業界を牽引する方々に、今一度、当時の気持ちを振り返る7つの質問を投げかけてみました。今回は代々木上原にある完全予約制レストラン「HITOTEMA」主宰、料理家の谷尻直子さんの答えをご紹介します。

(PROFILE) 谷尻直子さん

ファッションのスタイリスト、ブランドのプロデューサーとして活動した後、食の仕事を軸に活動を開始。現在は、渋谷代々木上原で予約制レストラン「HITOTEMA」を主宰する料理家として、食を中心としたライフスタイル提案を行っている。「HITOTEMA」では、“現代版のおふくろ料理”をコンセプトに、ベジタリアンだった経験や、8人家族のなかで育った経験を生かした、お酒に合いながらも体が重くならないコース料理を提供。

(1) 外出自粛時に、なにか新しい習慣は生まれましたか?

お店でビーガンのお弁当を提供すること。ビーガンのお料理をオンラインクッキングサロンでお教えすること。薬草を育て、その空間でYOGAをすること。

(2) 改めて感じた、自分にとって大切なものはありますか?

家族との時間。主人の笑顔、息子の笑顔を見られる日常が幸せだということに改めて気が付きました。また、私は産まれながらに“おばあちゃんの様なこと”が趣味なんだ、と気が付き、それは一生続けられることだなと思いました。具体的には、料理の中でも特に乾物を使った料理、金継ぎ、お茶の世界、植物療法など。

(3) 自宅での暮らしを楽しむアイデアを教えてください。

ハーブを植えて育てること。部屋に飾れて、飲んでもおいしく、お風呂に入れて気持ち良く、乾燥させて焚けば空間が浄化され心地よい。

(4) この2か月の間で記憶に残っている食体験を教えてください。

狩猟に行き、鹿を捕まえ殺し、山で皮を剥いで捌き、食したこと。

(5) AFTER/WITHコロナ時代の食にとって重要なキーワードはなんだと思いますか?

一度は経験して感じるということ。中でも、ベジタリアン生活の経験やお肉を捌くことを経験してみてほしいです。それによって、必要量以上の消費がなくなるのではと思っています。

(6) コロナ禍の中であなたの価値観や人生観など、変わったことはありますか?

実はほとんど無いんです。子どもの頃から、五目豆や昆布、お揚げの煮物などの“おばあちゃんの様な食”が好きで、それがコロナ自粛中も大変役に立ちました。また、絵を描いたり、文字を書いたりという“作る”行為が何より好きだったので、“人からエンターテインされないと楽しめない”という性格でなくて良かったと感じました。“作る”楽しみは、外に出掛けなくてもたくさんありますよね。自分の価値観はあまり変わりませんでしたが、“私が伝えられることは伝えてから死ななくちゃ”という思いは強く芽生えました。

(7) より良い社会にしていくために私たちが教訓とすべきことはなんでしょうか?

想像力を養うこと。想像力に欠ける人は、敏感じゃないので、人の気持ちが分からず傷つけたり、動植物を傷つけたり、むやみにものを捨てたりしてしまう。環境負荷にもなります。また、自分自身の必要量や、自己にかかっている心理的ストレスの要因に気が付けずに、肥満になったり病気になったりしてしまいます。

—————————————————-

<他にも、こんな方々に聞きました>

株式会社スマイルズ代表 遠山正道さん
https://shokumaru.jp/7q-06/

ホリスティックビューティーコンサルタント CHICO SHIGETAさん
https://shokumaru.jp/7q-04/

フードプランナー 勅使河原加奈子さん
https://shokumaru.jp/7q-10/