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キッズマルシェ  丸の内でマルシェ体験!夏野菜を食べつくそう

 「ビニール袋に1本分のきゅうりと少しのお塩入っています。これを今から手でもむとお水が出てくるのですが、きゅうり1本にどれくらいのお水が入っているか分かりますか?」

山梨県で食育アドバイザーとして活躍する芦沢香苗先生さんが子どもたちに質問すると、子どもたちは真剣な表情になりました。「実はきゅうりはこんなにたくさんの水からできているんです」。先生がビニール袋を手でもむと、あっという間にきゅうりから緑色の水が出てきました。その量は子どもたちの想像をはるかに超えていました。「きゅうりにはこれだけの水が入っています。だから夏に食べると体を冷やしたり、水分を補給する効果があります」。

そんな野菜の不思議を知った後は、AWキッチン特製の巨大なバーニャカウダが登場。普段、ほとんど生では食べないという子どもたちも、甘かったり、苦かったり、サクサクしたり、ねっとりしたり。さまざま野菜の触感と自然な味に、つい手が伸びてしまいました。それにはお母さんが一番びっくりしたようです。

 お昼を食べた後は、きょうのメインイベントであるマルシェ体験。季節ごとに丸の内で開催されるマルシェには日本各地からたくさんの生産者が集まります。山梨県の生産者の方も参加されていました。
注目を集めていたのは今が旬の「ぶどう」。定番の「巨峰」だけでなく「ブラックビート」や「シャインマスカット」「ロザリオビアンコ」など珍しい品種がズラリと並びました。(山梨良品合同会社提供)。

また、地元でひそかなブームになっている「山脈塩屋塩サイダー」を使った桃(NPO法人南アルプスファームフィールドトリップ)のカクテルが、屋外のキッチンカーで販売され行列を作っていました。

 きゅうりの実験を通じて野菜の面白さ、バーニャカウダで野菜のおいしさを知った子どもたちは、手作りの看板やポップをもって会場(マルキューブ)移動しました。道行く大人に「山梨の野菜を買ってくださーい」と声をかけます。最初は緊張な面持ちでしたが、ひとつ売れると声も2倍に大きくなります。一房500円のぶどうが6つも売れた男の子は、「野菜のことをひとつ知ると、同じ野菜でも、今まで食べてきたものを違う味のように感じた。ただ食べるだけでなくて、野菜についてもっと勉強すれば、好き嫌いもなくなるかな」。

なによりビックリしたのはお母さん。「子どもたちより勉強になりました。大人もけっきょくは野菜のことをよく知らずに食べろ、食べろとだけ言うんです。反省しています」。

野菜を知ることで、食卓が楽しく、そして美味しくなる。家庭の食卓から食育ははじまるのです。

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