教えてモモさん番外編 “教えて酒見先生”その3
今更聞けない「食とからだ」に関する質問。日常的な習慣や、季節ごとの悩み、妊娠に備えてしっておきたいこと、年齢を重ねる女性ならではの悩みなどなど、いつも気になっているけれど、誰に尋ねたらいいかわからない些細な質問を大募集。
予防医療コンサルタントの細川モモさんに、教えてもらいます。
教えてモモさん番外編
“教えて酒見先生”その3
PMSとの付合い方、対処法を教えて下さい。
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今回は、教えてモモさん番外編!
まるのうち保健室でミニセミナーを開催してくださった酒見智子先生(聖路加国際病院附属クリニック 聖路加メディローカス 女性診療科 医師)への質問が多かったものについて、酒見先生にお答えを頂きました。
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PMS(月経前症候群)については、本当に個人差が大きいと思います。月経前3〜10日間で様々な症状が出現します。突然食欲が増してたくさん食べたり、体全体が浮腫んだようになったり、腰痛、頭痛、吐き気を自覚する方もいます。精神的にも気分の変動が大きい状態や落ち込みがちになり、感情のコントロールがつきにくいこともあります。こうした変化は月経周期に伴うエストロゲン・プロゲステロンという卵巣からのホルモンの増減にともない、数時間から数日間で極端に変化することによります。
ある程度振り回されないような状態にするための低用量ピルの内服、症状に合わせた漢方療法、食事療法などがあります。薬剤については日本では婦人科で処方し、1日1錠21日間内服7日間休薬のタイプと28日間連続で内服するタイプもあります。漢方は当帰芍薬散、加味逍遥散、桂枝茯苓丸を代表として、気分の変調には抑肝散など少しずつ症状と体質の変化に合わせて選択します。まずは体に合っているか副作用がないか婦人科受診を併用しながら探していくとよいでしょう。
もう一つは運動や食事療法です。月経前は浮腫んで循環が悪い状態の方も、軽い運動を行い汗を流すことで血流改善と必要な筋肉を保持し、PMS症状の軽減につながる方もいます。
食事療法はモモさんの方が詳細なレシピとともに紹介してくださいますので、冷え対策ふくめて参考にしてください。