教えてモモさん
今更聞けない「食とからだ」に関する質問。日常的な習慣や、季節ごとの悩み、妊娠に備えてしっておきたいこと、年齢を重ねる女性ならではの悩みなどなど、いつも気になっているけれど、誰に尋ねたらいいかわからない些細な質問を大募集。
予防医療コンサルタントの細川モモさんに、教えてもらいます。
そんなに水分を摂っていないのに、むくみが気になります。
むくまないようにするには、どうしたらいいですか?
モモさんからの回答
水をたくさん飲むからむくむとは限りません!
水分をたくさんとった翌日、むくみを感じることがあるからか、むくみの原因を水分の摂り過ぎ、と考える方は少なくありません。しかし、単純に水の摂りすぎだけで、むくむことは少なく、今回のお悩みの場合は、他に原因があることが考えられます。その主な原因4つに触れていきましょう。
・外食やお菓子などによる“塩分の摂り過ぎ”
・余分な水分や塩分を排出するミネラルである“カリウムの不足”
・筋肉量と筋力不足によるポンプ機能の低下
・心臓や肝臓、腎臓などに障害がある可能性
塩分や糖質は水分を抱き込みやすい性質があるため、摂り過ぎるとむくみを招きます。麺類のつゆや、おつまみ、おやつなどは、思った以上に塩分量が高く、知らず知らずに塩分過多になってしまいます。ラーメンのつゆは残す、は鉄則です。
また、この塩分と水を体外に排出するのに必要なミネラル“カリウム”が不足していることもむくみの原因です。「まるのうち保健室報告書」によると、働く女子のカリウム不足は49%と深刻です。カリウムが不足しやすい背景に、おやつを多く食べる人はカリウムの摂取量が少ない傾向にありました。しょっぱいおやつですと塩分と糖質の両方を多く摂ることになり、カリウムは不足してしまいますので、むくみやすくなりがち。利尿作用のあるカリウムを含む、野菜やいも類、海藻、果物を積極的にとり入れるようにしましょう。オフィスで豆乳を飲むことも対策になります。
そして、最後は筋肉。血液は心臓のポンプによって身体の末端まで飛ばされますが、飛ばされた血液は重力に逆らって心臓へと戻っていきます。〝戻る力〟に欠かせないのが下半身の筋力と筋肉量です。筋肉は体温を生み出し、冷えを予防する力もあるため、筋肉量の不足は冷えとむくみの両方を招きます。筋肉を形づくる肉、魚、卵、大豆製品などのタンパク質を、毎食“片手ひと盛り”分を摂ることが大切です。また、オフィスでトイレにいく時には「2up3down」(2階上または3階下まで行く)など、少しでも動くことを心がけてください。身体のめぐりをよくして行けば、むくまない体質になっていくでしょう。
むくんでしまったり、塩分を摂り過ぎてしまったら、しっかりお風呂に浸かりましょう。40〜42℃前後で10〜20分、熱めのお湯でしっかり体を温めると、水分を汗として排出できるだけでなく、傷んだ細胞を修復する働きを持つタンパク質“ヒートショックプロテイン”も増え、健康増進効果も期待できます。
カリウムを摂ることができる料理紹介
白菜とりんごのサラダ
【材料 (2人分)】 | |
白菜 | 3枚 |
塩 | ひとつまみ |
りんご | 1/2個 |
レーズン | 30g |
クルミ | 30g |
〈A〉 | |
亜麻仁油(またはオリーブ油) | 大さじ2 |
酢 | 大さじ1 |
きび砂糖 | 小さじ1 |
塩 | ひとつまみ |
こしょう | 少々 |
【作り方】
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- 1)白菜は繊維に沿って5cmの長さに細切りし、塩を振ってまぜる。りんごはくし形切りにし、塩水(分量外)にさっとくぐらせる。
- 2)ボウルにAをまぜ合わせ、、白菜の水けをしぼって加え、りんご、レーズン、くるみを加えて和える。
今回のメニューも掲載されているレシピ本
「細川モモの美人食堂‐食べて、きれいになる」発売!
3ステップでできる栄養たっぷりレシピを中心に今すぐ実践できる115品掲載!冷え性やむくみページなどまるのうち保健室参加者のデータから紐解いた「働き女子1,000名白書」の内容も盛り込まれており、読み物としても充実した一冊となっています。是非参考にしてください。
発売日:2015年9月30日(水)
販売価格:1,296円(税込)
出版社:主婦の友社
★細川モモさん公式ブログ
http://ameblo.jp/momo-nutrism/entry-12066906401.html
「食とからだ」に関する質問、大募集!
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