東京味わいフェスタ2018-Taste of Tokyo-レポート
東京産の食材や、江戸から伝わる伝統野菜を活かした東京の味と日本各地の美味を味わえる「東京味わいフェスタ2018-Taste of Tokyo-」が2018年10月5日(金)~7日(日)の3日間、開催されました。
10周年を迎えた丸の内シェフズクラブからは「ミクニ マルノウチ」「マンゴーツリー東京」「四川豆花飯荘 東京店」「CHINESE 青菜」「銀座寿司幸本店」「アンティカ・オステリア・デル・ポンテ」が参加。丸の内シェフズクラブが特別プロデュースしたビーガンキッチンカーも登場。モデルであり、ビーガンパティシエとしても活躍する長谷川理恵さんをお迎えし、特製のビーガンスイーツを提供いただきました。
オープニングのトークセッションには小池都知事、丸の内シェフズクラブの「ミクニ マルノウチ」三國清三シェフ、「Patisserie Rie」長谷川理恵さんが出席。ビーガン料理を試食した小池都知事は「伝統的な野菜を、21世紀に生きる東京の皆さんに食べてほしい」と語りました。
「MADE IN TOKYO」と「ビーガン料理」
今年のテーマは「MADE IN TOKYO “東京産”の食と伝統文化を世界へ発信」。有名シェフたちが今回のために作り上げた江戸東京野菜を使用した特別メニューに加え、近年広まりつつある「ビーガン料理」の特別キッチンカーも出店。日本ではまだ馴染みは少ないですが、ラグビーW杯、東京オリンピック、パラリンピック開催を控え、世界中の方々をお迎えできるようビーガンメニューの提供を始めているレストランも増えています。
※ビーガン料理とは、肉・魚・乳製品・はちみつ等、動物性由来の食材を一切使用しない料理のこと。
今回、ビーガンイタリアンを楽しんでほしいと自らキッチンカーに立ってくださった「アンティカ・オステリア・デル・ポンテ」総料理長 ステファノ・ダル・モーロシェフ。東京オリンピックなど様々な国際イベントに向けてビーガン料理を普及していきたいと意気込みをお話ししてくださいました。
シェフ独自のアレンジで素材と食感を活かした「ミネストローネ(野菜のスープ)」と「インサラタ ディ オルソ(麦のサラダ)」。味のポイントはミネストローネにバジリコペースト、インサラタ ディ オルソニにクレソンペーストを加え料理のアクセントに。東京野菜はしんとり菜・寺島ナス・ごせき晩生小松菜・カブ・ほうれん草・インゲンを使用しています。
「Patisserie Rie」として初出店してくださった長谷川理恵さん。長谷川さんがビーガンパティシエになったきっかけは、乳製品アレルギーをもつ息子さんにみんなと同じようにお誕生日ケーキを食べさせてあげたいとの思いで作り始めたそうです。
「スイーツやデザートは人を癒すもの。ビーガンで極力身体に負担がかからないスイーツ作りをして、癒しを提供していきたいです。まだまだビーガンやビーガンのスイーツは知られていないので、広めていきたい」とビーガンに対する想いを語ってくださいました。
豆乳で作った食パンでソイクリームとフルーツをサンドした「SOYクリームサンドイッチ(ミックスフルーツ・イチジク)」とアーモンドミルクをつかったなめらかなソフトクリームに東京産の梨と巨峰をトッピングした「ぶどうと梨のビーガンソフトパフェ」
三國シェフは、本道佳子シェフとコラボレーション。本道シェフは毎年ミラノで開催されるビーガン料理の世界大会で2位を獲得した実績を持つスペシャリスト。ミクニマルノウチで通常から使用している江戸東京野菜をメインにしたビーガン料理を提供してくださいました。
白インゲン豆と東京野菜の煮込み 豆腐の素揚げ
世界には宗教や文化、思想を理由に様々な食のスタイルがあります。食の多様性が求められる今、様々な食のスタイルに広く対応できているのが「ビーガン料理」。欧米では健康や食への関心が高い人を中心に、食の選択肢の一つとしてビーガン料理が取り入れられています。欧米でトレンドとなっているビーガン料理に触れ、東京産の食と伝統文化を感じることができるイベントでした。