食育の丸の内

  1. 投稿者 : 出版スターツ

今回のセミナーのゴールは「不妊治療に掛かるお金と時間の負担」「周りに治療中の方がいたときにどのようなサポートをすべきか」を知ること

今回の登壇者は、ファミワン代表看護師の西岡有可さん。不妊症看護認定看護師、看護学修士でもあります。西岡さんは、まず今回のセミナーのゴール地点を提示。「不妊治療のお金と時間の負担を知る」「サポートする側のDo‘s&Dont’sを知る」の2点を挙げました。

不妊治療について触れる前に、まずは前提として知っておきたい不妊の原因について説明。

「男性3割、女性7割くらいだと思っていらっしゃる方が多いかもしれませんが、実は割合は半々。男性側にもうまくセックスができない、精子が上手くできないといったさまざまな因子があります」と西岡さん。

続けて言及されたのは、年齢と妊娠・生産率の関係です。グラフを用い、女性の年齢により妊娠率が下がること、流産率が上がることを説明。妊娠率、流産率ともに急降下、急上昇の境目になっているのは「35歳」だとし、「人間はどうしても年齢によって変化していく。それは自然なこと」と話しました。

また、若年層であっても妊娠率は100%ではなく、流産率も0%ではないことにも触れ、若くても妊娠するために医療の力が必要な人がいること、流産は4~5回の妊娠で1回自然に起きるものであることを説明。不妊や流産は他人事ではなく、自分や身の回りで起こり得るものだと伝えました。

 

病院を受診する適切なタイミングはいつ?病院では何をするの?

では、なかなか思うように妊娠しなかった場合、病院を受診する適切なタイミングはいつなのか。この疑問に対し、西岡さんは「年齢によってタイミングが異なり、年齢が上になればなるほど検査受診すべきタイミングが早まる」と言います。以下は、妊活開始から検査受診を判断するまでの期間です。

・~34歳まで:1年
・34~39歳:半年
・40歳以上:妊娠を希望した段階

病院を受診すると、まずは妊娠しない原因を探るため、検査を行います。検査は男女ともにあり、女性の方が検査すべき項目が多くなっています。

検査項目のうち採血は健康診断でも行われますが、「妊活に絡む検査は健康診断に基本的に含まれていない」と西岡さん。採血でわかる不妊の原因があると説明しました。

また、いきなり病院に行って精液検査を受けることが億劫だと感じる男性に対しては、「今はスマートフォンでセルフチェックできるキットがある。3,000円程度で購入できるため初めの一歩として取り入れてもらえれば」と紹介しました。

 

検査は、時期が読みづらい女性の生理の時期に左右されるため、仕事との両立は困難

妊娠しない原因を探る検査は、女性の生理周期の各段階に合わせ、1カ月で3~4回通わなければ一連の検査を完了できないそう。1日の受診ですべてが終わらないこと、生理開始日の把握は難しく、特に仕事をしている方は休みの日に合わせて検査の予定を入れられるとは限らず、治療の前段階である検査の時点から、仕事との両立は難しいと説明しました。

<不妊検査について知っておきたいこと>
・検査は、妊娠しにくい原因、妊娠できる身体かどうかをチェックする
・費用:5万円程度
・時期が読みづらい女性の生理周期に合わせて、1カ月うち3~4回の受診が必要

 

「不妊治療」とは具体的に何をするのか?いくら掛かるのか?

検査によって妊娠しづらい原因がわかったら、いよいよ治療となります。治療は以下の3ステップに分かれます。

1stタイミング法
2nd人工授精
3rd体外受精・顕微授精

原因がない場合はタイミング法からステップアップしていくことが基本的な流れですが、年齢によってはいきなり3rdステップからスタートすることもあります。徐々にステップアップする方が多く、ステップアップの目安は6~7周期ごとです。

原因がある場合は、原因によって適した治療は異なります。

・卵子が育ちにくい方:排卵誘発剤を使用してみる
・性交渉が難しい、予定が合わない、精子が少ない:人工授精
・卵管が閉じている、元気な精子が少ない:体外受精

他の病気と同じく、原因によって適切な治療方法を選ぶことが大切です。

それぞれの治療法のポイントは以下のとおりです。

<タイミング法>
・受診:2~3回/月
・費用:3万円程度
・特徴:自然妊娠とほぼ変わらない。受精できるリミットは精子48時間、卵子24時間の月2日であり、そのタイミングの特定を病院で行い、性交渉を持つべき日を教えてもらう。人によっては薬が必要となり、その場合は費用が上がる。

<人工授精>
・受診:3~4回/月
・費用:5~7万円程度
・特徴:自然妊娠から性交渉を抜いたもの。チューブで精子を送り込み、受精や着床は自然妊娠と同様。自然妊娠の場合、精子はフルマラソンほどの長い距離を移動して受精に至るが、人工授精の場合はハーフマラソン程度までになる。そのため、精子の運動量が少し悪いケース、機能的に性交渉が難しいケースに適している。

<体外受精>
・受診:5~7回/月
・費用:50~70万円程度
・特徴:卵子を育てて受精させる治療法。針を刺して選んだ精子を送り込む顕微授精、シャーレに卵子と複数の精子を入れ、自然に受精するのを見守る一般体外受精とに分かれる。受精後、着床直前の状態の受精卵を子宮内に戻す。費用は薬の使用、卵子が何個取れるか、顕微授精の有無といった条件で変わる。受診回数、費用など、負担が大きな治療。

通院開始から治療費の総合割合としては、100~200万円が最も多くなっています。しかし、西岡さんは「これはこの金額をかけたら妊娠したというデータではありません。見方を変えれば、治療に掛けられる金額の目安でもあります」と注意。これは「100万円までは治療費をかけられる、それで妊娠しなければ治療から離れる」と決断した人も含まれるデータなのです。

また、2022年度から始まる保険適用化については、「年齢制限、回数制限といった条件がつくでしょうし、すべてが3割負担になるのではなく、自費部分が残る混合診療になるだろうとも言われています。今ある自治体の助成金制度と保険適用されたあとと、どちらが経済的に助けとなるのかは人によるため、サポートする側は『保険適用になって良かったじゃない』といった安易な声掛けに注意です」と説明しました。

 

最も負担が重い「体外受精」をする場合は、病院の指示に従って「次はこの日」と決められた日に通院の必要がある


図の「Day1」は生理開始日。その後の流れをカレンダー上に表示しています。生理開始日が読めない上、生理2~3日目には1回目の通院が必須。その後、病院の指示に従って「次はこの日」と決められた日に病院に通わなければなりません。仕事との両立がいかに大変か伝わります。

できる工夫として、西岡さんは以下の3点を挙げました。

・注射期間は自己注射を選べば通院が不要に
・受診日は1日ほど後ろ倒しも可能。病院側とも相談を
・採卵は午前中に実施するため、入りそうな週は見越した予定を立てておく。また、採卵になりそうな週の目安を病院側に尋ねてもOK

 

検査・治療の前にできること

本格的な検査、治療を行う前にできることとして、西岡さんは以下を挙げました。

・健康診断、子宮頸がん、乳がん検診
・本人、家族の持病のチェック(主治医への確認)
・予防接種;風疹、麻疹、新型コロナウイルス感染症など

女性特有のがん検診以外の部分は、男性でもできる部分です。自治体によってはパートナーの分の接種助成があるケースがあるため、事前に確認するといいでしょう。また、男性側ができることとして、「精子のチェックも必要だと頭に入れておくこと」も挙げられました。

予防接種に関しては、風疹や麻疹などは接種後2カ月の避妊が必要です。新型コロナウイルス感染症は随時変更されているとし、現在は妊活中、妊娠中いつでも接種可能であり、むしろ優先接種の対象となっていると紹介。1回目と2回目の間隔が出産などで3週間以上空いてもいいとも説明しました。

 

自身が当事者でなくとも、職場でいつ誰が不妊治療の当事者となるかは分からない。そんな時に一緒に働く仲間をサポートするため、知っておくべきこと

最後に、不妊治療を検討している当事者だけではなく、サポートする側の立場の人がすべきこと、すべきでないことについて。すべきこととして押さえておきたいのは、「妊活に関することはプライベートなことだという意識を持つこと」や「業務上の調整など自身が協力できる範囲を伝えること、良かれと思ってアドバイスをしないこと」、また他にも、今回のようなセミナーを受けてきたことを雑談の中で話し、周囲で当事者になった方がいた場合に相談しやすい雰囲気を作るなどの紹介がありました。

すべきでないこととしては、「結婚したんだから、そろそろ子どもがほしいでしょう?」「妊娠はまだ?」など、無意識に出てしまう言動。こうしたアイコンシャス・バイアス(無意識の偏見)を自身が行っていないか、意識を向けてみることが大切とのことです。

参加者からは「避けるべき発言を上司に知ってもらうにはどうしたらいいですか」との質問も寄せられました。西岡さんは、「今回のセミナーはアーカイブの視聴も可能なので、受けてみた感想と共に誰でも見ることができる社内掲示板などで共有いただくなどしてもらえれるとよいと思う」と回答。

今回はテーマを「不妊治療」にフォーカスしたセミナーでしたが、「ファミワン×まるのうち保健室 ウェルネスプログラム」では他にも、

・男性社員や管理職も必見!ドキドキ不安・・・。産休・育休・保活~復帰までスムーズに迎えるためのポイントは?
>>https://wf20211019.peatix.com/

・女性の機嫌はホルモンに左右される!?男性も女性も知っておくべき、女性とホルモンの関係
>>https://wf20211109.peatix.com

・『なんだかやる気が出ない』実は男性にもある、更年期について向き合うためには
>> https://wf20211214.peatix.com

など、現在当事者の方、今後もしかしたら当事者になるかもしれない方、また、職場で当事者の方を支える立場になるかもしれない方、職場における全員を対象に、基礎知識を持って相互を理解することで誰もが働きやすい環境づくりにつながることを目指した、様々なテーマのセミナーを12月まで開催しています。(開催済みのセミナーもお申込みいただければアーカイブ動画を視聴いただけます)

また、臨床心理カウンセラー、看護師などがヘルスケアやキャリア、人間関係など、様々なお悩みを伺う個別カウンセリングも実施中。↓の画像をクリックするとスケジュールをご確認いただけます。

 

▶参加申込はこちらから
https://shokumaru.jp/wcm2021event02/#link_04

▶詳細はこちら
https://shokumaru.jp/wcm2021event02/

ぜひ上記のページをチェックしていただき、気になるテーマがあったらぜひ­­参加してみてください。

ウニノミクス社・武田氏から学ぶ磯焼け問題と取り組み内容

第1回の登壇者は、ウニノミクス株式会社の創立者、武田ブライアン剛氏と、農林中央金庫 食農法人営業本部食農金融部部長(水産担当)朽木一彦氏。ファシリテーターは株式会社NINOの二宮敏氏が務めます。会場キッチンでは、アンティカ・オステリカ・デル・ポンテ(丸ビル36階) 総料理長 ステファノ・ダル・モーロ氏、同東京店料理長 當間一貴氏が、ウニノミクス社が畜養しているウニを使った一皿を調理しました。

会場参加の他、オンライン視聴参加も受け付け、オンラインでの参加者は60名超となりました。なお、今回のメイン登壇者である武田氏もノルウェーからのオンライン登壇です。

まずは、武田氏からウニノミクス社の事業内容や事業立ち上げ背景についての説明が行われました。ウニノミクス社の事業内容は、異常繁殖により磯焼けの原因となっている痩せたウニを捕獲し、陸上で畜養した後に食用ウニとして流通させるというもの。水産や食に関わる人にとっては常識でありながら、一般消費者には広く知られていない「磯焼け問題」について、武田氏は実際の海底の写真を交えながら説明しました。

ウニが異常繁殖している原因には、ウニを捕食する生き物の乱獲・環境汚染・地球温暖化が挙げられます。異常繁殖したウニは海藻を食べ尽くし、海のゆりかごとも呼ばれる「藻場(もば)」を砂漠状態にしてしまいます。これが「磯焼け問題」です。藻場が失われることで、藻場を産卵場所・生息場所にしている魚がいなくなってしまう他、海藻によるCO2の吸収量減少や波から沿岸侵食を防ぐ効果にも影響が及ぶのだそうです。また、藻場に注目すべき理由は二酸化炭素吸収量だけではなく、生態系サービスの面からも高く評価することができます。人間が生命を維持し生活できるために、地球上の様々な生態系が人間に提供する機能や利益、経済価値のことを生態系サービスと呼びます。藻場1 haが1年間に提供する生態系サービス価値は、同じ面積の熱帯雨林の29倍、森林の50倍であるとのこと。品種によっては1日で最大45cmも成長する海藻が世界には生息することから、木と比べた成長の速さ、二酸化炭素の吸収率の高さ、生育に水や肥料が不要な点など、地球環境面において、藻場は多くのメリットを持っているのです。

日本では1900年から磯焼けの調査が行われており、1900年ごろには一部太平洋側だけに留まっていた磯焼けが、2015年には全国的に広がっていることが判明しています。しかし、磯焼けの原因となっているウニは可食部のない「空ウニ」となるため、漁業者にとって捕獲するメリットがありません。ウニノミクス社は、そんな空ウニを陸上で畜養することで食用ウニに育て上げる技術を確立。地元の漁業者と協力し、空ウニを減らすことで藻場を復活させる活動を事業化させました。

ウニは食べたものがそのまま味わいに直結する特性があるため、エサにはうま味成分が豊富で持続可能な方法で収穫された食用昆布の端材を使用。磯焼け問題を抱える世界各地へエサの出荷も行っています。畜養は閉鎖循環システムで行い、使用する水は循環式に。動物由来成分やホルモン剤や抗生物質、GMO不使用、熱帯雨林を伐採することで得られるものも使われていません。協業企業と共に、より効率的な輸送システムを開発するなど、畜養以外の部分においても、環境を意識した技術開発を行っています。

現在、畜養拠点となっているのは大分県国東市の大分うにファーム。磯焼け対策を目的とした陸上でのウニ畜養事業を行う会社としては世界初です。都内百貨店で2年間試験的に販売を行う他、お鮨屋さんへも提供しています。武田氏は「日本市場は、1番ウニに対して求めるレベルが高い。その日本で認められれば、世界にも通用すると考えました。このビジネスを成功させることで、環境改善に繋げられる」と語りました。

武田氏による説明後は、武田氏、朽木氏による対談が行われました。武田氏が磯焼け問題を知ったのは、東日本大震災の1年後、東北の漁師が漁場の復興方法を求めてノルウェーに研修に訪れたことがきっかけだったといいます。津波により捕食類が消えてしまい、700%もウニが増殖。磯焼け問題が増大してしまったのです。

そこで、ビジネス化しなければスピーディーに進められないと考え、創業。産地との連携に関して、武田氏は「ローカルのヒーローが必要」と指摘します。行政からの後押しも役立ちますが、事業と上手く合致し、現地のことを知っている街のキーマンとタッグを組むことで、よりスピード感を持って藻場の改善に取り組めると語りました。また、天然ウニと競争するつもりがないという点も、ウニノミクス社の特徴です。

「天然ウニにも良さがある。空ウニを除去して藻場の環境を改善・維持することで、天然ウニが育つ環境も良くなります」(武田氏)

朽木氏は「畜養ウニの取り組みに対し、地元の期待感は大きい」と言います。取り組みを進めていくに当たっては「消費者が磯焼け問題について知り、環境改善へ意識を向けてくれることが大切」と見解を述べました。

一流シェフの手による一皿で「畜養ウニ」の魅力を味わう

本セミナーの特徴は、学びのあとに設けられている試食タイムです。今回は、本店をイタリア・ミラノに構え、丸ビル36階に東京店を構えるアンティカ・オステリア・デル・ポンテの総料理長ステファノ氏、東京店料理長の當間氏が腕を振るいました。「畜養ウニのおいしさをダイレクトに味わってもらいたい(當間氏)」「イタリアでも1番いい食べ方(ステファノ氏)」と用意されたのは、シチリア産のオリーブオイルと五島列島の塩でシンプルに味付けした一皿。スライストマトをトッピングしたパンに、殻からウニを掬って一緒にいただきます。

参加者からは「ウニが甘くてびっくりした」との感想が寄せられ、武田氏は「ミョウバンを使っていないため甘みが強い」と回答。オンラインでの登壇となった武田氏が「試食できて羨ましいです」と話して笑いが生まれるなど、試食タイムは和やかな雰囲気に。試食後に設けられた質疑応答の時間には、参加者から積極的にビジネスモデルについての質問が投げかけられました。

第1回を終え、登壇者からは以下の言葉が寄せられました。

當間氏:「MY Shokudo Hall & Kitchen」を作るときから関わってきたため、本セミナーの第1回に携われて誇らしい

ステファノ氏:今後も環境改善、維持に関わる食材を使うことでプロジェクトを応援したい。こうしたイベントにも引き続き参加していきたい

武田氏:ウニノミクス社単独ではなく、パートナーと共に活動することで相乗効果が生まれる。ここまで来られたのはステークホルダーのおかげ。感謝している

朽木氏:農林中央金庫という名前だが、第1次産業としてもちろん水産業にも関わっている。漁協と一緒に活動することが大切であり、その手伝いができたらと思っている

最前線で独自の取り組みを行う食従事者のリアルな話を聞けて、かつその取り組みの中で生まれた「サステナブル・フード」を一流の料理人が調理したひと皿をいただけるこのイベント。知的好奇心が刺激された後にいただく料理の味はさらに美味しく感じられました。


SUSTABLEでは今後も参加者を募集しています。

第4回「新しい食文化」(10月29日(金)18:30開演、申込受付中)
ゲスト:ミヨシ油脂株式会社 食品本部 企画部 部長 志田政憲、DAIZ株式会社 取締役COO・業務オペレーション部長 河野淳子氏、株式会社ZENB JAPAN マネージャー 長岡雅彦氏、リストランテ・ラ・ブリアンツァ オーナーシェフ 奥野義幸氏

第5回「サステナブルな農業」(11月9日(火)18:30開演、申込受付中)
ゲスト:はくい農業協同組合 代表理事組合長 山本好和氏、はくい農業協同組合 経済部 部次長 粟木政明氏、畑山農場 代表 畑山貴宏氏、PIZZERIA GTALIA DA FILIPPOシェフ 岩澤正和氏

第6回「日本酒とお米」(11月25日(木)18:30開演、10月22日(金)より申込受付開始)
ゲスト:宮坂酒造株式会社 社長室室長 宮坂勝彦氏、有限会社ファームいちまる 代表取締役 丸山房洋氏、環境省大臣官房環境保健部環境保健企画管理課/食と環境チーム 課長補佐 清家 裕氏、サンス・エ・サヴール 料理長 鴨田猛氏

>>詳細&お申込はこちらから
https://act-5.jp/act/2021sustable/


<その他、おすすめ記事はこちら>

>>【これからの食を考える 7つの質問】29人のインタビュー
https://shokumaru.jp/7q-all-2/

>>【FOOD INSPIRATION】川越一磨 #フードシェアリングサービス「TABETE(タベテ)」
https://shokumaru.jp/fi-06/

>>【FOOD INSPIRATION】佐々木ひろこ #日本の魚の今 #サステナブル・シーフード
https://shokumaru.jp/food_inspiration03/

EAT&LEAD は、「食」を通じて様々な人々の相互の関わりを生み、新たな価値を創造していくプロジェクトとして生まれ変わりました!

「大地」「太陽」「風」「水」の4つの自然を表す色の円が重なり合った、シンボリックなマークあるEAT&LEAD のロゴには、“ひとりひとりが、自然の中で育まれた食材だけでなく、自分たちもまた自然の一部であること忘れないでいられるように”という想いも込められています。そんな想いやコンセプトを表現するムービーが完成しましたので、ぜひご覧ください!

今回はサラダ・パスタ・メインの3種のメニューを調理。参加したのは三菱地所の社員4名です。ベテラン社員から新入社員まで、年齢も担当業務も異なる社員たちが、笹島シェフの指導の元、調理に当たりました。

シェフの説明後、「じゃあ、誰がやる?」の問いかけに積極的に動く社員や、「どうぞどうぞ」と譲る社員など、ふとしたやり取りにその人本来の姿が垣間見えます。手慣れた包丁さばきに「おおー!」と感心した様子の声も上がりました。

作業内容が増えてきた段階からは、2名ずつに分かれて調理を実施。より会話が増え、笑いも交えながら和気あいあいとした様子が見られました。調理の合間には笹島シェフによるコツやアドバイスも挟まれ、楽しげに調理が進められました。

1時間半の調理後は実食タイム。一緒に作り上げた料理を前に、自然と顔がほころびます。終始和やかな様子で進められたワークショップでした。

オフィスの食堂で料理教室を実施する理由は?

EAT&LEAD(イート アンド リード)は「MY Shokudo Hall & Kitchen」という場を拠点として、今回のようなワークショップやイベントを定期的に開催予定。常盤橋タワーに入居する企業だけでなく、一般の方も参加可能にして、食を通じた新しい価値観を提案していくようなプログラムが企画されているそうです。その意義をおふたりに聞きました。

――ワークショップを終えてみていかがでしたか?

笹島:海外企業では、業務時間内にチームで一緒に料理を作って交流を図る取り組みが多く見られます。共に料理をする中で、仕事時間では見られない素の顔を知ることができ、チーム力向上に役立つのです。しかし、日本企業ではまだまだ料理=余暇時間と見なすところが多いように思います。「EAT&LEAD 」での取り組みがリードする形で、他の日本企業にも料理のワークショップが浸透していったらいいなと思いますね。

井上:メンバーに入社して数ヵ月の新入社員がいたのですが、今回のワークショップを通じて、思っていた以上に「気が利く!(笑)」という印象を受けたんです。メンバーが違う作業に移ったときに、元の場所をさっと拭いたり片付けたりといった気遣いが見られました。昨年から、コロナ禍の影響を受けて当社でも基本的にリモートワークを採り入れています。そのため、雑談を交わす機会も減っているのですが、今日は「実は僕、大学時代の部活動で70人前の朝ごはんを作っていたんですよ」なんていう意外な情報を知ることもできました。オフィスの中ではなかなか生まれない会話ができるのだなと実感できましたね。笹島さんのおっしゃる仕事時間では見られない“素”が垣間見えるってホントですね。メンバーとの関係性がぐっと縮まる感じがしました。

笹島:料理はその場だけを取り繕うことができません。普段から慣れ親しんでいる人は包丁さばきが違いますし、不慣れな人も一目瞭然です。得手不得手を考慮して適材適所で人材配置をするのは、プロの料理の世界で行われていることですし、皆さんの仕事でも同じことでしょう。ワークショップを導入していただくことで、社員同士の相互理解に役立ててもらえたらと思いますね。

――ワークショップの活用方法についてのお考えをお聞かせください

笹島:私は、できるだけ上司となる立場の人が入るといいのではないかと思います。せめて様子を見にくるといいでしょう。仕事中には見られない表情ややり取りなど、仕事外の姿を見ることは大きな利点につながると思いますよ。

井上:これまで13年間、食のプロジェクトに関わる中で、料理人のホスピタリティの高さを間近で感じてきました。調理技術の高さだけでなく、細やかなゲストへの心配りや会話の一つ一つ、時には熱い人生観のお話しを伺ってこれたことは私の宝物でもあります。講師に料理人の方をお招きするワークショップでは、彼らの仕事の仕方や捉え方を見ることで学べることもあると思います。

笹島:これまでは、企業内のコミュニケーションとして“飲みにケーション”が挙げられてきました。ただ、コロナ禍の影響や時代の変化もあり、飲みに行く機会が減っている企業は多いでしょう。そこで、時々こうやって集まって1、2時間かけて料理をする場を設ける。同じゴールを目指して作っていく中で、段取り力や自分なりの個性を出す経験ができるでしょう。非言語なコミュニケーションも取れるはずです。

仕事はチーム戦。例えばエースが強くても、個人の力だけで難しいハードルを乗り越えられるとは限りません。かえって、ワンマンプレイになってしまってチームとして機能しないというケースもしばしば。昔から「同じ釜の飯を食う」と言いますが、「MY Shokudo Hall & Kitchen」の料理教室で同じ釜の飯を作ることが、あなたのチームの活性化につながるかもしれません。

MY Shokudo Hall&Kitchen(2021年8月18日オープン)
-人と人がつながる豊かなキッチン・食を通じて広がるコミュニケーション
キッチンは、自分の心身を構成する“食”に一番向き合える場所ではないでしょうか。
「MY Shokudo Hall & Kitchen」では、“食を通じて”おいしく・身体がよろこぶ食力を高めること。 生活者と生産者をつなげること。食を通じてコミュニケーションを高めること。この3つを目的に”食”について知り、学び、つくり、体験するプログラムと仕組みを展開します。レンタルスペースとしてもご利用いただけます。

詳しくはこちらhttps://mhk-tokyotorch.jp/

 

結婚するか、しないか。子どもを産むか、産まないか。キャリアを歩んでいく中で、いつ、どういった選択をすべきなのか、悩む女性も多いのではないでしょうか。また、男性をはじめとした周囲は、そういったライフステージにおける女性をどうサポートすべきなのか悩ましいところ。本プログラムでは、働く男女が悩む様々な事柄に対して、それぞれが相互を理解し多様な選択肢を持てるように、ヘルスケア・ライフプラン・キャリア・社会の動向まで、多岐に渡るテーマのセミナーと個別カウンセリングを開催します。男性や管理職の方も、マネジメントの観点から役に立つこと間違いなし。是非ご参加を!

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<こちらのプログラムの3つのポイント>
■男性や管理職も参加可能なプログラム!多様なテーマを扱う大充実のセミナー20コンテンツ&カウンセリングをご用意!
■オンラインでもオフラインでも、希望に合わせて参加が出来る!
※新型コロナウイルス感染拡大状況や社会状況を鑑み、当方の判断により、オンライン開催のみとさせて頂くことがございます。
その場合、「当日会場参加」でお申込み頂いた方にはご連絡差し上げますが、ご了承の上お申し込みください。
なお、11/9(火)、11/24(火)のセミナーはオンライン開催のみとさせて頂きます。
■「ファミワン×まるのうち保健室」公式LINEと友だちになると、定期的にお役立ち情報が!

【開催期間】9月 7日(火)~12月23日(木)
①セミナー 月5回
・毎週火曜日12:00~12:45
(※11月23日(火・祝)分は11月24日(水)に実施予定)
・毎月第3水曜日18:30~19:15
※リアル会場で参加の場合は、先着20名ご参加可能。オンラインでも同時配信。アーカイブ配信もあります。

②個別カウンセリング (平日11:00~14:00、40枠/月)
オンライン又はリアル会場でのカウンセリングを実施。お一人様につき1 枠20 分で相談可能。
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※開催日は不定期となります。
※新型コロナウイルス感染拡大状況や社会状況を鑑み、当方の判断により、オンライン開催のみとさせて頂くことがございます。
その場合、「当日会場参加」でお申込み頂いた方にはご連絡差し上げますが、ご了承の上お申し込みください。
なお、11/9(火)、11/24(火)のセミナーはオンライン開催のみとさせて頂きます。

【参加費】¥550(税込) ※①セミナー・②カウンセリングともに1回の参加につき

【参加方法】①、②いずれもオンライン、リアル会場でのご参加を選択いただけます。
(開催会場)TOKYO TORCH 常盤橋タワー 3F 「MY Shokudo Hall」
(東京都千代田区大手町 2 丁目 6-4)
https://mhk-tokyotorch.jp/

【お申込み方法】
■セミナー&カウンセリング
下記よりご確認ください。
また、LINE公式アカウント「ファミワン×まるのうち保健室 公式」上からもお申込み可能。
公式アカウントでは、セミナーやカウンセリングの案内だけでなく、ためになる情報等適宜発信いたしますので、是非友だちにご追加を!(利用規約はこちらから)

※famione×まるのうち保健室ウェルネスプログラム参画企業一覧(2021年8月10日時点)
株式会社サンシャインシティ、三菱地所株式会社、三菱地所プロパティマネジメント株式会社、株式会社ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ(50音順)

※参画企業の方はセミナー、カウンセリング共にすべて無料で利用でき、月額3,980円のファミワンのプレミアムプラン(専門家に相談し放題プラン)も使用可能です。

オンライン視聴orリアル会場での参加を選択いただけます!
※新型コロナウイルス感染拡大状況や社会状況を鑑み、当方の判断により、オンライン開催のみとさせて頂くことがございます。
その場合、「当日会場参加」でお申込み頂いた方にはご連絡差し上げますが、ご了承の上お申し込みください。
なお、11/9(火)、11/24(火)のセミナーはオンライン開催のみとさせて頂きます。
多様なテーマで、大充実のラインナップはこちら! アーカイブ配信もあります。
※リアル会場でのセミナー参加(先着20名)は前日18時迄に要予約。オンラインでのセミナー参加の場合、当日予約可。

【第1回】9月7日(火)12:00~12:45
「妊娠する前に、妊娠するために知っておきたい食事のこと」
講師:管理栄養士 榊玲里さん
>>お申込みはこちら https://wf20210907.peatix.com

【第2回】9月14日(火)12:00~12:45
「手・足・腰冷えてない?東洋医学で不調を解消!元気になるための養生法」
講師:漢方薬剤師 柳沢侑子さん
>>お申込みはこちら https://wf20210914.peatix.com

【第3回】9月15日(水)18:30~19:15
「不妊治療と仕事。ライフプランを両立させるために」
講師:不妊症看護認定看護師 西岡有可さん(ファミワン)
>>お申込みはこちら https://wf20210915.peatix.com

【第4回】9月21日(火)12:00~12:45
「クリスマスまであと3カ月!コロナ禍でも理想の相手と出会い、関係を築く戦術とは ~ライフステージにおける結婚のタイミングについて考える~」
講師:婚活アドバイザー 澤口珠子さん
>>お申込みはこちら https://wf20210921.peatix.com

【第5回】9月28日(火)12:00~12:45
「不妊治療って、いつからどんなことをいくらでするの?不妊治療AtoZ」
講師:不妊症看護認定看護師 西岡有可さん(ファミワン)
>>お申込みはこちら https://wf20210928.peatix.com

【第6回】10月5日(火)12:00~12:45
「コロナ禍で変化した、自分のストレスとの向き合い方の5つのコツ」
講師:臨床心理士 山蔦圭輔さん(神奈川大学 准教授)
>>お申込みはこちら https://wf20211005.peatix.com/

【第7回】10月12日(火)12:00~12:45
「知らないとまずい!職場における性の多様性とセクシャルハラスメント」
講師:臨床心理士 戸田さやかさん(ファミワン)
>>お申込みはこちら https://wf20211012.peatix.com

【第8回】10月19日(水)12:00~12:45
「男性社員や管理職も必見!ドキドキ不安・・・。産休・育休・保活~復帰までスムーズに迎えるためのポイントは?」
講師:キャリアコンサルタント 松本彩乃さん
>>お申込みはこちら https://wf20211019.peatix.com

【第9回】10月20日(水)18:30~19:15
「睡眠の質向上が仕事の生産性向上に直結!? 今日からできる10個のポイント」
講師:医師/産業医 田中奏多さん
>>お申込みはこちら https://wf20211020.peatix.com

【第10回】10月26日(火)12:00~12:45
「最近口喧嘩が絶えない!会話がない!言いたいことが言えていない!パートナーとの関係が冷え切っている?いざ、ふたり会議始めましょう。」
講師:戸田さやかさん(ファミワン)、小田上圭吾さん(パートナーシップカウンセラー 兼 株式会社好きだよCTO)
>>お申込みはこちら https://wf20211026.peatix.com

【第11回】11月2日(火)12:00~12:45
「『生理が重い』『痛くて辛い』・・・、意外な原因と最新のケア方法」
講師:看護師 山本葉月さん(ファミワン)
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【第12回】11月9日(火)12:00~12:45
「女性の機嫌はホルモンに左右される!?男性も女性も知っておくべき、女性とホルモンの関係」
講師:不妊症看護認定看護師 西岡有可さん(ファミワン)
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【第13回】11月16日(火)12:00~12:45
「毎日をポジティブに生きる!自己肯定感を高めるための方法」
講師:臨床心理士 山蔦圭輔さん(神奈川大学 准教授)
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【第14回】11月17日(水)18:30~19:15
「知っておくと知らないとでは大違い!産前産後のパートナーシップ」
講師:大貫 詩織(Youtuber シオリーヌ)
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【第15回】11月24日(水)12:00~12:45
「結婚、出産、子育てhow much?20代から知ってて損はなし!」
講師:ライフプランナー/ファイナンシャルプランナー  髙橋克也さん(ソニー生命保険)
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【第16回】11月30日(火)12:00~12:45
「結婚しないという選択。ライフプランの立て方と身に付けるべきスキルとは」
講師:キャリアアドバイザー 田中美和さん(Waris)
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【第17回】12月7日(火)12:00~12:45
「『まだ早い』ではもう遅い!?こどもへの性教育って何歳から何を話すの?」
講師:臨床心理士 戸田さやかさん、不妊症看護認定看護師 西岡有可さん(ファミワン)
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【第18回】12月14日(火)12:00~12:45
「『なんだかやる気が出ない』実は男性にもある、更年期について向き合うためには」
講師:看護師 山本葉月(ファミワン)
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【第19回】12月15日(水)18:30~19:15
「支える立場から知る、妊活。妊娠前から向き合うべきプレコンセプションケア」
講師:臨床心理士 戸田さやかさん、看護師 山本葉月さん(ファミワン)
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【第20回】12月21日(火)12:00~12:45
「年末に改めて考えたい未来の人生と家族」
講師:不妊症看護認定看護師 西岡有可さん(ファミワン)
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※新型コロナウイルス感染拡大の防止に努めて開催いたします。
※イベント内容などの情報は予告なく変更・中止となる場合がございます。


9月のお申込み
https://wf2021-09.peatix.com
10月のお申込み
https://wf2021-12.peatix.com
11月のお申込み
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12月のお申込み
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これまでの「まるのうち保健室」

「まるのうち保健室」は、スタートしてから今年で8 年目。現代女性への調査により、「栄養」「運動」「睡眠」の不足に起因する疾病リスクや日々の不定愁訴といった健康課題や、妊娠・更年期など、からだに起きる変化について学ぶ機会が得づらいという事実を明らかにしてきました。このような課題に対して、様々なイベントやセミナーの開催や、企業や飲食店とパートナーシップを結び、ヘルスリテラシーの啓発や生活習慣改善のため「新習慣メソッド」の開発等を行い、働く女性の伴走者として、個人・社会・環境へのアプローチを行い、ソリューションを提供し続けています。
>もっと詳しく(https://shokumaru.jp/hokenshitsu/

これからの「まるのうち保健室」

2021年の「まるのうち保健室」では、コロナ禍で大きく変化する生活の中で、通常の健康診断では見過ごされがちな、女性ならではの不定愁訴の原因を明らかにする健診プランや、自分の健康やライフイベントについて学べたり、気軽に相談できたりする、働く女性たちのからだや心、働き方をもう一度見つめなおす新プログラムをご用意。また、女性に限らず、男性や管理職の方などにご参加いただけるコンテンツも!
多様性を理解し認め合うことこそ、働きやすい、生きやすい社会づくりに繋がると、「まるのうち保健室」では考えています。ぜひご期待ください!

>>内容をリーフレットで確認する
>>本件のプレスリリースはこちら

>>もうひとつのプログラムを見る

  

>>モデルの高山都さん、医師の浜中聡子先生登壇の無料オンラインセミナーも開催します!


今回は、女性専用健診クリニックと提携した特別プログラムをご用意。女性は、月経周期や年齢を重ねることによるホルモンバランスの変化に加え、結婚や育児などのライフイベントによって、心も身体も大きく変化します。このプログラムでは、通常の企業の健康診断の項目には含まれることが少ない【不定愁訴の原因の1 つである「隠れ貧血」の測定】や【重い月経痛の原因となり得る子宮筋腫や子宮内膜症などを調べる「経腟超音波検査」】などを実施。働く女性ならではの健康リスクや「日々のなんとなくの不調」の原因を一緒に探りましょう!

▼「まるのうち保健室オリジナル健診プラン」で何が分かるの?(動画、約4分)

<こちらのプログラムの3つのポイント>
■通常の企業の健康診断の項目には含まれることが少ない、働く女性ならではの健康リスクや「日々のなんとなくの不調」の原因をさぐる!
■なかなか聞けない身体の悩みについて、助産師さんに相談ができる!
■健康管理やホルモンバランスのレクチャーなどのフィードバックツールもついてくる!

本プログラムは、当社・医療コンサルティングサービスを提供する株式会社ファムメディコ・公立大学法人神奈川県立保健福祉大学の三社で協定を締結し、女性がより良いパフォーマンスで働くために、個人や企業が取組むべきことを明らかにすべく行う疫学調査の一環です。本プログラム参加者よりご回答いただいたデータ(アンケート回答、問診データ及び健診結果等)は、個人が特定できないように統計的に処理を行い、統計データを再編集し白書形式にして、一般公開させていただく予定です。

【健診内容】

【所要時間】約1時間30分
(健診)
・体組成測定
・血液検査(血液一般、鉄代謝、糖代謝)
・経腟超音波検査
・婦人科診察(医師による診療)
※お申し込みの方には、事前に郵送される問診票にご記入いただきます
(カウンセリング)
「生理痛がひどくて仕事にならない」「生理前イライラしてしまう」「更年期ってどんな症状なの?」など、PMS・月経痛や更年期症状など女性のヘルスケアに関する様々な悩みを相談できる助産師さんとのカウンセリングをご用意しています。通常の健康診断では「異常あり・なし」で終わってしまいがちな検査結果の見方についても触れていきます。

【参加費用】¥11,000(税込)

【予約受付】9月1日(水)~10月2日(土) ※先着50名様限定
※10月2日(土)、6日(水)、7日(木)開催分 → 9月25日(土)応募締切
※10月13日(水)、14日(木)、16日(土)開催分 → 10月2日(土)応募締切

【開催日程】
10月2日(土)、6 日(水)、7 日(木)、13日(水)、14日(木)、16 日(土)

※経腟超音波検査は、生理期間には受診することができませんので、ご予約の際はご注意ください。 ※空腹時の血糖を調べます。食後5時間以上あけて受診してください。

【受付時間】8:30~16:00(最終受付時間16:00)
※コロナウイルス感染対策として、受付およびクリニック内が密にならないよう、ご予約を15分間隔で承ります。ご予約時にお時間の調整をさせていただきますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

【お申込み方法】※お申込みは終了しました。
お電話とインターネットにて、ご予約のお問合せを承ります。
お電話からのご予約はこちら:0120-815-835(受付時間9:00-16:00 ※日、月、祝日除く)
お問合せフォームからのご予約はこちら:https://www.creage.or.jp/ladies/contact/event/

【開催場所】クレアージュ東京 レディースドッククリニック

医師・スタッフすべて完全女性専用人間ドックを提供。女性に必要な検査を総合的に行うことで、すべての女性が自身の体に起こりうるリスクをこれまでよりも多く・正しく知ることができる健診施設の実現を目指すクリニックです。(YOU 健診推奨クリニック)

(clinic data)クレアージュ東京 レディースドッククリニック 千代田区有楽町1-7-1 有楽町電気ビル 北館17F(JR 有楽町駅徒歩1 分・日比谷駅直結) 0120-815-835(9:00~16:00 ※日月祝を除く)


この健診プログラムについて一人でも多くの方に理解を深めていただけるよう、無料オンラインセミナーを開催いたします。

【トークテーマ】コロナ禍で生じがちな、からだの不調・悩みとその解決方法って?
【日程】8月28日(土)14:00~14:45

※オンラインセミナーは終了いたしましたが、
アーカイブ動画を丸の内ドットコムYouTubeチャンネル【公式】にて期間限定公開中!
>>https://youtu.be/oUtKozk9Cuo

【登壇者】
高山都さん

1982 年生まれ。モデル、女優、ラジオパーソナリティーなど幅広く活動。趣味は料理とマラソン。「# みやれゴハン」として料理やうつわなどを紹介するインスタグラムが人気。 著書『高山都の美食姿』(双葉社刊)シリーズ1 ~ 4 も好評発売中。

<セミナーに向けてひと言>
じつは私、38 歳を迎え、先日成人して以来初めての健康診断を受けてきました。 少しずつですが、自分の身体・健康と向き合う機会が増え、管理・ケアしていくことを心がけるようになってきています。みなさんと考えて学ぶ、そんな時間を一緒につくりたいと思います。

浜中聡子先生

クレアージュ東京レディースドッククリニック総院長
国際アンチエイジング医学会(WOSAAM)専門医 、米国抗加齢医学会(A4M)専門医 、医学博士。

<セミナーに向けてひと言>
ご自身の身体を知って、健康管理をしていくことは人生のクオリティを上げていくことにつながるはずです。女性ならではの悩みや疾患について知ることで、少しでもリスクを少なくイキイキとお過ごしいただけることを願っています。

これまでの「まるのうち保健室」

「まるのうち保健室」は、スタートしてから今年で8 年目。現代女性への調査により、「栄養」「運動」「睡眠」の不足に起因する疾病リスクや日々の不定愁訴といった健康課題や、妊娠・更年期など、からだに起きる変化について学ぶ機会が得づらいという事実を明らかにしてきました。このような課題に対して、様々なイベントやセミナーの開催や、企業や飲食店とパートナーシップを結び、ヘルスリテラシーの啓発や生活習慣改善のため「新習慣メソッド」の開発等を行い、働く女性の伴走者として、個人・社会・環境へのアプローチを行い、ソリューションを提供し続けています。
>もっと詳しく(https://shokumaru.jp/hokenshitsu/

これからの「まるのうち保健室」

2021年の「まるのうち保健室」では、コロナ禍で大きく変化する生活の中で、通常の健康診断では見過ごされがちな、女性ならではの不定愁訴の原因を明らかにする健診プランや、自分の健康やライフイベントについて学べたり、気軽に相談できたりする、働く女性たちのからだや心、働き方をもう一度見つめなおす新プログラムをご用意。また、女性に限らず、男性や管理職の方などにご参加いただけるコンテンツも!
多様性を理解し認め合うことこそ、働きやすい、生きやすい社会づくりに繋がると、「まるのうち保健室」では考えています。ぜひご期待ください!

>>内容をリーフレットで確認する
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祖父の代から変わらない製法が、井伊商店の味を守る

井伊商店が創業したのは1958年。3代目である井伊さんの祖父が創業し、現在はご両親と共に1年を通して麦味噌をつくり続けています。製法は祖父の代から変えず、昔ながらの手作り。「“手作り”と聞くと『こだわっている』と言われることもあるのですが、別に手作り自体にこだわっている意識はないです。使っている材料も自然と地元のもので、麦は愛媛県産のはだか麦(在庫が確保できなければ香川県産)を、塩も香川で作られているものを選んでいます」。

祖父の代からの製法を引き継いでいる理由は「井伊商店が造る麦味噌の味を変えないため」。発酵食品である麦味噌は、麹が味に大きな影響をもたらします。麹を熟成させる木の箱「もろぶた」、そして麹を育てる部屋「室(むろ)」や蔵、すべてに長い時をかけて井伊商店の麦味噌に必要な菌が宿っているそう。夏に造る味噌は、通常ならば雑菌臭がつきやすいと言われています。しかし、井伊商店の麦味噌にはそれもない。「蔵やもろぶたに宿っている菌のおかげなんだと思います。実際に、麹の研究家の方が訪れてくださった際に『ここには良い菌がいる。大事にしてください』とのお言葉をいただきました。おいしいみそを造ってくれる良い菌なんでしょう」と語りました。

「井伊商店の味を好んで、遠い地に引っ越しても『この味噌じゃないとだめなんです』と通販で買い続けてくれているお客様もいます。味が変わればそのお客様も離れてしまう。それが怖くて、設備や素材を新しいものに変えることはできないですよね」。重要な役割を果たす麹菌は、もろぶたの木の繊維の中にも生きています。壊れるたびに修理し、ずっと大切に使い続けているのだそうです。

数ある味噌のうち、井伊商店が造る麦味噌は、主に九州全域や山口県、愛媛県で消費されてきたもの。麦味噌の特徴である「甘み」は、主に九州地方で好まれてきた味。醤油や酢、漬物や納豆、豆腐に味噌。日本の食卓には、昔から多くの発酵食品が並んできました。それらは各地方ごと、さらには家庭ごとに味わいが異なり、“家庭の味”を作る基礎になっています。

発酵食品の良さは「悪いことがないこと」

麹由来の甘さを持つ麦味噌には、米味噌や豆味噌よりも豊富に食物繊維が含まれているといいます。「麦に含まれる水溶性食物繊維『βグルカン』は、腸内環境を整えるのに役立つ栄養素です。麦味噌を食べ始めたことで便秘が改善されたとおっしゃられるお客様もいますね」。

味噌といえば味噌汁を思い浮かべますが、井伊さんは「麦味噌文化のない地域では甘みに違和感を抱く方もいる」と言います。麦味噌文化圏外の人におすすめの食べ方は、そのまま野菜に付けたりご飯に乗せたりする方法なのだとか。「もろきゅう感覚で食べてくださる方が多いです。マヨネーズと合わせてドレッシングにするのもいいですよ。冷奴に醤油代わりに味噌を付けることもあります。2歳の子を育てている方から『麦味噌を乗せたら子どもがご飯をたくさん食べてくれた』とお聞きしたことも。嬉しいですね」。

家庭の味や郷土料理を、次の世代にも引き継いでほしい

時代と共に、食も変化するもの。しかし、農林水産省が2020年12月に出した「国民の食生活における和食文化の実態調査」調査によると、和食を「好き」と答えた割合は8割以上。「やっぱり和食が好き」という人が多いことが明らかになりました。60年以上に渡り麦味噌をつくり続けてきた井伊さんは、「味噌に限らず、子どもの頃に食べた味を大切にしてほしい」と願っています。「遠くに引っ越して、送料もかかるのに、うちの味噌を買ってくださるお客様がいる。それって、うちの味噌がそのご家庭の味のひとつになれたということだと思うんです。お味噌汁を飲んでほっとする、ご飯にのせた味噌の味が恋しくなる、そんな存在になってくれるのは嬉しいことです」。それは味だけではなく、一緒に食卓を囲む家族との記憶にもむずび付いて“家庭の味”になる。そんなことが思い起こされるエピソードでした。

「2013年に和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたのは、出汁や発酵食品など、日本の食文化をなくしてはいけないというメッセージなのだと私は捉えています。でも毎日、出汁をとって料理を作るのはなかなか難しいですよね。我が家も共働きのため、出汁を取る余裕がない日もしばしば。そんな時は味噌に煮干しの粉末、乾燥具材を入れてお湯を注いだ味噌汁を用意することも。自身でできる方法で、家庭の味や郷土料理を大切にしていってもらえたら嬉しいですね」。

祖父母の代から子へ、子から孫へ、慣れ親しんだ味は脈々と受け継がれていきます。時代が激しく移り変わる中で、変わらないものは心にも安心感を与えてくれるでしょう。麦味噌の味を守り続ける井伊さんに、変わらない大切さを教わりました。

 

Profile)
井伊友博(いい・ともひろ)
1981年愛媛県宇和島市生まれ、在住。祖父が1958年に創業した井伊商店の3代目として、両親と麦味噌づくりを続ける。祖父の代から変わらない手作りの麦味噌は、常連客の家庭の味として長く愛され続けている。雑誌やNHKを始めとしたTV番組など、メディアで紹介される機会も多い。

公式サイト
https://iimiso.com/


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“コロナ禍だからこそ”の開業

木村さんが料理人になったきっかけは、「病気で食欲を失った祖父に、一からだしをとって、野菜を入れてきれいに盛り付けたそうめんを作った際に、喜んで完食してくれたこと」。その経験から、もっと多くの人に自分の作った料理を食べて喜んでもらいたいという思いが強まり、日本料理を学ぶ専門学校へ進学。卒業後は、料亭の板前を経てケータリングの仕事をしていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、予約は先々まで全てキャンセルに。家庭に出向いて料理をする仕事もありましたが、半分ほどに減ってしまったそうです。そのため「料理でできることを考えなくちゃ」と、森岡さんと連絡を取り合っていたと言います。

森岡さんは、祖父が割烹店を営んでいたそうで、毎年お正月に祖父が作ってくれる、家族みんなが笑顔になるおせち料理に感動し、自分もそんな料理を作りたい、と料理の世界へ。和食店を中心に料理人としての経験を積んだ後、カフェで勤務していたところ、コロナ禍で勤務先が閉店。カフェという業態がもともとの希望と違ったこともあり「やっぱり和食を作りたい」と思ったのだそう。「木村さんと話していて、『厳しい状況だけど、今なら一緒にできるね』という話になり、思い切って『やってみよう』となりました」。そして2020年5月、二人で開業に向けて動き出したそうです。

“間借り”のシステムを利用して念願のお店をオープン

間貸ししたい人と間借りしたい人を繋げるマッチングサイトを利用して、今の場所を見つけたお二人。「コロナ禍での開業は心配でしたが、間借りという形なので、やりたいことをやってみようという話に。初めてお店を開くので、普通に開業する10%くらいの資金で開業できたのは有難かったです」と木村さん。他にも同じような物件はあったそうなのですが「外出が積極的にできない中だからこそ、住宅街の不動前を選びました」と森岡さん。

将来的には、お客さんとおしゃべりしながらお酒を飲んだりおつまみを作ったりできる居酒屋のようなお店づくりも考えているそうですが、今はランチの方に需要があると考え、おむすびランチを提供。その結果「需要があることを実感しています。飲食業界は厳しい状況が続きますが、考え方・やり方次第で、お客様のためになる様々な価値の提供が可能だと確信しました」。

美味しいごはんを通してほっとできる場所と安心感を届けたい

かわいい小皿を使った小ぶりなポーション、おでんでしっぽりお酒が飲めるなど、ひとりでも訪れやすい店作りをしているおふたり人。気軽に会食できない今だからこそ、家族との団欒や、ひとりでのおうち時間を楽しめるようにテイクアウトも充実させています。

メニューの要となるお米は、可能な限り良い状態でお客様にお米を味わってもらうため様々な工夫をしている新潟県「越後ファーム」のものを使用。越後ファームでは、受注があってからモミ摺りして玄米にし、翌日に農産物検査と精米を実施してから出荷することや、機械式冷蔵貯蔵庫に比べて地球にやさしく、米の鮮度管理能力にも優れている、雪冷熱を生かした雪国ならではの米貯蔵システム「雪蔵貯蔵」方式によって鮮度管理の徹底を図っているそう。他のお米と比べて、「おにぎりにして冷めてもおいしく、テイクアウトに向いている」と木村さん。梅干しや蕗味噌など手作りの具材もあり、おにぎりを彩ります。

女性ひとりで来店する方も多いそうで、「日本の伝統食であるおにぎりとお味噌汁、出汁を一から引いた栄養バランスの良い料理だからこそ、心理的な安心感をもたらすのかもしれません。ちょっと家事に疲れた時、仕事に疲れた時に来ていただけるのが嬉しい」と森岡さん。そして「湯気」という店名には、「銭湯がすごく好きなので、お湯に浸かっている気分のようなお店にしたい。コロナ禍だからこそほっとできる場所を作りたいという想いを込めました」と続けます。

将来は「湯気」の“出張”でみんなに喜んでもらいたい

今後のことを伺うと、「先のことを想像するのは難しいけれど、何らかの形でこれからもずっと食を提供することに携わっていたい」とお二人。そして「私たちはお店を持つことを第一のゴールとして掲げていましたが、間借りというシステムにメリットを感じていまして。場所を変えて、また間借り、出張というスタイルで全国を転々とするのもいいかなと。様々な土地で色々な方やその土地土地の食材と出会って、食を通じて“安心感”を届けていけたら」。

料理を作ることが好き。料理を通じて感動した、誰かが喜んでくれたという原体験が今の情熱につながっているお二人。食がもたらす体験が、どんな状況下でも前進できるエネルギー源になり、彼女たちが提供する食の体験もまた、誰かの背中を押している。食がもたらす幸せの連鎖を垣間見られたインタビューでした。

 

Profile)
森岡夏生(もりおかなつき)・木村ゆり(きむらゆり)
「間借りのごはんや湯気」共同オーナーシェフ。ともに1994年生まれ。割烹店を営んでいた祖父の背中を見て育った森岡さん。祖父が作るような豪華なおせち料理を作ってみたいと思うようになり、高校の調理科を卒業後、日本料理の専門学校へ。一方の木村さんは、病気で食欲を失った祖父に、だしからとったそうめんに野菜を入れてきれいに盛り付けたところ、喜んで完食してくれたことをきっかけに料理の道へ。そして高校の食物科を出て、日本料理の専門学校に進んだ先で、お互いが出会う。店を持つ夢を抱く二人は、2020年10月に間借りの飲食店をオープン。料理は木村さん、接客は森岡さんが担当。2021年3月、新宿伊勢丹で取引先の越後ファームとともにイベント出店を果たす。


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新茶の収穫時期を襲ったコロナ禍

緊急事態宣言が発令された2020年4、5月頃は、ちょうど新茶の収穫時期。お茶農家にとって1年に1度しかない大切な収穫シーズンを襲った、先行きが見えない事態。計画されていた新茶の試飲・販売イベントは軒並み中止となり、売り上げにも大きな影響が及びました。「これからどうなるんだろうと思いながら、いつもの作業に目を向け、新茶の収穫を続けました。緊急事態宣言が明けたあとも、夏頃までは売り上げも不安定な状況が続きましたね」。

コロナ以前、副島園の茶葉の卸先は、道の駅や小売店などの販売店、旅館や飲食店の主に3種類でした。このうち、旅館や飲食店にはオーダーメイドの茶葉を卸しており、ここ数年販売割合を増やそうと動き続けてきたといいます。しかし、旅館や飲食店からの注文は激減。「道の駅やネット販売など、個人のお客様の売上に助けられた形です。ここ数年積み重ねてきた方向性を転換しなければいけないのかなと思い、ショックでした」と副島さんは語ります。また、2年ほどかけて進めてきた商店街へのカフェ出店計画も保留の決断を下すことにもなりました。

現状を打破するための挑戦

オーダーメイドに力を入れていたのは、生産量の多くない嬉野茶の価値を高めるためでした。旅館や飲食店の雰囲気に合った茶を生産の過程からクライアントと相談しながら作り、提供することでお茶に付加価値を付けてきたのです。

嬉野茶を広めるため、創意工夫を重ねてきた副島さん。コロナ禍を受けて中断せざるを得ない取り組みが出てきた中でも、「道が1本なくなると終わってしまうようでは、今後、嬉野茶の価値を伝えていけなくなってしまう。販売方法にも多様性を持たせていかなければならない」と思ったそう。

そんな副島さんに、ひとつのきっかけが訪れます。「嬉野茶時」での活動を知る昔からの同級生が代表を務める地元旅館から「うちのレストスペースを使って、カフェやバーをしてみませんか?」と声が掛かったのです。打診を受け、2020年8月から茶寮&バーの開業を決断。春から夏にかけて嬉野を訪れる方も減ってしまい、「嬉野茶時」の体験を提供し、嬉野の文化の魅力を伝えるのが難しくなってしまっていた状況を打破するためにも、何か行動を起こさなければならない。その想いが、先行きが不透明な中での挑戦を後押ししました。

週末限定でオープンした茶寮&バー「和多屋別荘水明荘ラウンジ『サヴール・ドゥ・スイメイ』」では、茶を使ったオリジナルアルコール飲料を提供。「嬉野茶とビールを混ぜた茶ビールや、ほうじ茶ハイボールなど、お茶農家ならではのメニューを提供。地元メディアにも取り上げられ、非常に良い反響をいただきましたね」。

12月からは常設営業に。「意外に思われるかもしれませんが、茶産地はどこも、お金を払ってしっかりお茶を味わえる場所がないんです。ずっとそんな場所を作りたかった」と、コロナ前から抱いていた想いが実現しました。

キーマンが繋いだ「嬉野茶時」

「嬉野茶時」の活動から、他の業界との横の繋がりに恵まれていた副島さん。その人脈は、市役所職員から牛を飼育する牧場まで多岐に渡ります。嬉野茶時が生まれた背景について、副島さんは産業の衰退を指摘します。「20年前までは各産業が潤っていたため、あまり不安材料がありませんでした。ところが、今はどの産業も苦しい。それぞれの産業には歴史があり、嬉野の伝統文化で考えると、茶は500年、焼き物は400年の歴史を持ちます。大いに魅力があるこれらの伝統文化を今後100年残し続けていくためにも、今やるべきことをしなければという想いがみんなの中に大義としてありました」。

大義があったとはいえ、異なる業界が共に活動し続けるのは簡単なことではありません。嬉野茶時が円滑に進んでいる理由を、副島さんは「嬉野の外から来た方がキーマンとなってくれたことが大きい」と見ています。「コーディネーターがひとりいれば、業界が異なっても繋がることができる。一度繋がれば、あとは連鎖的に広がっていくと感じています」。

他業界だけではなく、同じ嬉野お茶農家同士の仲も良いのだそう。「嬉野茶時のメンバーにもお茶農家が7名います。当事者が深く関わっている点が、嬉野茶時の1番の強みだと思いますね」。

コロナにTPP。変化に対応するには情報収集が大切

2021年を迎えた今も、まだまだ新型コロナウイルスによる不安定な情勢が続いています。副島さんは、「農作物を売っていくためには、これまで以上にしっかりしたストーリーを持たせて発信することが大切でしょう。価格だけではない魅力や価値を、どう消費者の方に伝えていくか。もちろん、美味しく安全な農作物を作ることもこれまで以上に大切です」と語ります。

農作物が立ち向かう障壁はコロナ禍だけではありません。「今後、TPPによる関税撤廃による影響もあるでしょう。情報を集めて知識を蓄えることに加え、自分たちの農作物の情報をSNSやホームページで発信してその価値や魅力を伝えたり、直接提供したりできるよう準備する。行動に起こしていかなければ、価値はきちんと伝わらないでしょう。深く知ってもらうことで理解が進み、価値あるものを適正価格で買って頂けるような、いい循環が生まれるのではないかと思っています」。昔ながらの農業が悪いわけではない。しかし、最低限の情報や知識をきちんと入れて発信していくことが、これからの時代に大切なのではないかというのが副島さんの考えです。

生産農家の方自らが直接消費者をもてなす、全国的にも珍しい「嬉野茶時」や副島さんの取り組み。今まで近いようで遠い存在であった「生産者」と「消費者」がお互いの垣根を超え、直接コミュニケーションすることで、その農作物の価値を深く理解し、適正な価格で買う良い消費の循環が生まれる。コロナ禍により、これまでよりも「食」について意識する機会も増えた中で、今一度、自分が真に価値や応援したいと感じるものが何なのかについて考えてみてはいかがでしょうか。

Profile)
副島仁(そえじま・ひとし)
佐賀県嬉野市の茶農家の4代目として、「副島園」を運営。後を継ぐ前に静岡県の茶業試験場で学び、東京の茶問屋に就職して経験を積むも、都会に馴染めず22歳で嬉野に戻り就農。33歳、自家栽培した茶で全量小売を達成。同年、茶業界初の農業賞最優秀賞(経営の部)を受賞。嬉野市の伝統文化である「嬉野茶」「肥前吉田焼」「温泉」を活かして地域活性化を目指すプロジェクト「嬉野茶時」のリーダーも務める。

公式サイト
http://soejimaen.jp/


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ネガティブな時でも、ポジティブなメッセージを発信

「ブルネロ クチネリ ジャパン」の代表を務める宮川ダビデさん。ご自身について、「僕はあまりネガティブなことは考えたくないし、いつもポジティブでいたい。だからどんな時にも“良いこと”を考えています」と話します。新型コロナウイルス一色だった2020年についても、「大変な時に働いてくれるスタッフたちに手紙を書いたり、手に入ったマスクをスタッフだけでなくその家族にも配ったり。会社に出入りする配送業者のスタッフの方にエナジードリンクをお渡ししたりもしました」。

それは、“幸せのチェーン”だと考えているとのこと。「良いことをしてもらったら、次は自分が誰かに良いことを返さなくちゃ。だから新型コロナウイルスで重い気分になっている時でも自分にできることをして、少しでもみんながポジティブに変われたら」と宮川さん。「『ブルネロ クチネリ』のビジネスは10年20年先だけでなく、100年、200年先を見据えています。成果が出るのはずっと後かもしれませんが、今が大変でもポジティブなメッセージを発信し続けることが大切なのです」。社内や店舗でのコミュニケーションも、ソーシャルディスタンスを保たねばならず、マスクが手放せない現在、アイコンタクトを大事にしているそうです

身近な人とのつながりが、次の頑張りになる

宮川さんは、昨年は友人ともほとんど対面では会わず、会社も一時期ローテーション勤務だったといいます。「テレワークやオンラインで仕事をしていて感じたのは、コロナの影響で世界的にみんな寂しくなったのではないかということ。もともと私たちの世界は一人じゃないのに、孤独を感じてしまっている。僕もたまにしか電話しなかった友人と、オンラインでつながることが増えました」。そのことによって、普段そばにいる人たちを改めて大切に感じたのだとか。「人は人とつながることで、“これからもっと頑張れる”と前向きになれる」と語ります。

みんなをハッピーにするブランドの経営哲学

「『ブルネロ クチネリ』のフィロソフィは“Humanistic Capitalism(人間主義的資本主義)”。クチネリ氏は、地域を見直し、地域の職人たちがちゃんと仕事を続けられるように利益をきちんと還元しよう、正しいビジネスでスタッフ同士リスペクトしながら仕事をしよう、と言っています。考えられないかもしれませんが、350ある工場は基本的にすべて小さな工房。職人の働く環境や待遇が働く人を尊重したものであるかどうか、細かくチェックしています」と宮川さん。大きな工場へ委託してしまえばコストが下げられますが、それをしないのがHumanistic Capitalism。職人のため、面倒でコストがかかっても、利益をきちんと出してみんなをハッピーにするということが、非常に重要なのだそうです。

これからの時代にカギとなるのは「地域への利益還元」

「企業なのでプロフィットを追求するのは当然ですが、ひとり占めしてはいけません。会社のスタッフはもちろん、地域の職人たちをはじめとするパートナーたちに、そのプロフィットをちゃんと還元しなければ。成功したい、お金持ちになりたいといった野心は成長のために必要ですが、それだけでは10年、100年と継続するビジネスはできません。誰かだけが得をするのではなく、利益はちゃんと地域に還元する。そういうことは日本においても世界においても非常に大事」と語る宮川さんは、クチネリ氏の考えを日本でも実践し、次世代を支える若いビジネスパーソンにも伝えようとしています。「以前、東日本大震災で被害にあった若者に新しいチャレンジをしてもらうべく、ブルネロ クチネリの本社があるソロメオに連れて行き、地域の取り組みなども含めて本社で研修を受けてもらう機会がありました。その中のひとりが現在も『ブルネロ クチネリ』で働いてくれています。彼はちゃんと仲間やパートナーに対してリスペクトの気持ちをもっている」。その気持ちがあれば、きっと良いビジネスができ、成功もできると宮川さん。「1年か2年後になりそうなのですが、経営者やビジネスマン、あるいは大学生、高校生など次世代を担う若者にも私たちのフィロソフィを体験してもらうプロジェクトを予定しています。本社のあるソロメオで『ブルネロ クチネリ』の取り組みを実際に見てもらいたいのです」。さらに、3月に表参道にオープン予定の店舗でも今後、自ら足を運んだ伝統工芸の作家さんやアーティストの作品を紹介するワークショップを開いていくそうです。宮川さんは「クラフツマンシップを大事にして、日本の職人たちもサポートしていきたい」と語ります。様々なプロジェクトが進行中ですが、「やりたかったけれどやらなかった、といった後悔はあまり好きじゃない」という宮川さんは、チャリティーをはじめ、計画中のアイデアがまだまだたくさんあるそう。

人間が幸福を感じながらも持続可能な地域・社会・地球を実現していくためには、幸せのチェーンをひとりひとりがつないでいくことが大切であると学んだ今回のインタビュー。例えば、マスクの上からでもわかるくらいの笑顔で挨拶をする等、ひとりひとりができる簡単で小さな行動も、幸せのチェーンがつながっていき、持続可能な明るい未来を築くことにつながるかもしれません。

Profile)
宮川ダビデ (みやかわ・だびで)
イタリア・トリノ生まれ。イタリア人の母と日本人の父(世界的カーデザイナーのジョルジェット・ジウジアーロとともにイタルデザインを設立した宮川秀之氏)をもつ。1995年に来日。イタリアの住宅機器インポート事業立ち上げに関わったあと、F1やサッカーのスポーツマーチャンダイジング&ライセンス事業会社へ。その後、「セルジオ・タッキーニ ジャパン」、「トラサルディ ジャパン」社長を経て、2015年4月より現職に就任。

「ブルネロ クチネリ ジャパン」
https://www.brunellocucinelli.com/


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コロナ禍は世界が変わるチャンスでもある

ウィズコロナやアフターコロナなど、コロナ禍を機に社会が大きく変化するかのように言われる一方、ワクチンにより元の生活に戻れる期待も高まっています。「元に戻ることは破滅への道。これまで通りの生活を続けるなら、気候危機はさらに悪化し、今回のパンデミックよりも悲惨な事態が待っています。だからこそコロナ禍の中で気づけたことを忘れずに、人々が大胆な変化を起こそうとすることが大切」と斎藤さんは語ります。マルクスを研究していた斎藤さんが環境問題について関心を持つきっかけとなったのは、2011年の東日本大震災。「福島の原発事故から10年を経ちましたが、大都市の巨大電力会社が利権を独占するという構図は今もなお変わっていません」。

コロナ禍では、世界中の多くの都市がロックダウンするという大きな変化が起こりました。資本主義社会において不可能とされてきた経済活動の強制ストップがなされたことで、ルールさえ作れば過剰とも言える経済活動を抑制できるとわかったのです。斎藤さんは、「自然破壊により人とウイルスとの距離が縮まってしまった現代では、また未知のウイルスの感染流行が起こるおそれがある」と見ています。「コロナはこの間の経済成長を優先する構造改革がウイルスのような危機に脆弱な社会を作り出してしまったかを明らかにしました。これまで周辺部からの収奪によって豊かな生活を営んできた都市部の様々なリスクや脆弱性が露呈したコロナ禍は、世界が変わるチャンスであると言えます。今は、今後10~20年の社会をどう変えていくかの分岐点なのです」。

本当に大切なものを見つめ直したコロナ禍

2019年までは、仕事で国内外への出張が多かったという斎藤さん。2020年はステイホームが基本となり、大学の学生への指導もオンライン中心に。失われたものがある一方で、家族との時間が増え、また自分にとって何が大切なのかを改めて見つめ直すきっかけにもなったとのこと。「多くの人々が強制的にストップをかけられることで、自分たちの生活にとってなにが本当に必要不可欠なものかを考えざるをえなくなりました。それと同時に、これまでの生活がいかに過剰なもので溢れていたのかに気が付いたのではないでしょうか。絶えざる競争のプレッシャーに晒されるなかで、本当に大切なものが見えなくなっていたのが、スローダウンすることでこそ浮かび上がってきたのです」。

資本主義の競争から脱し、コモン型社会の実現を

地産地消のものを選んだり、肉類を食べる頻度を減らしたりといった行動を起こしている斎藤さん。「エコバッグやマイボトルなど、個人でできる選択は多くありますが、実際には意味がありません。環境問題は、個人単位で太刀打ちできない社会に与える影響が大きい企業や国が活動を転換させない限り、解決しません」。

経済的成長に突き進み続けたことで招いた、気候変動や新たな感染症。人が地球環境を変えてしまった「人新世」の時代を乗り越えるには「脱成長のコモン型社会」が必要、というのが斎藤さんの考えです。コモンとは、市場に任せるのではなく、人々に共有される公共財を指します。水道、電力、公共交通機関、教育、医療など、人々が生きていくために必要なものを脱商品化していくことで、国や市場に依存せずに生活を守れる社会を実現すべきです。「例えば、スペイン・バルセロナでは過剰な観光需要(オーバーツアリズム)のために民泊が増え、家賃が高騰。市民が立ち上がり、地域政党『バルセロナ・イン・コモン』が作られ、そこから二期連続で市長を擁立しています。観光客ではなく市民のための新しい街づくりを宣言し、気候非常事態宣言もいち早く出している街です。」「コモン型社会実現のためには、富裕層や大企業に課税をして、資源やお金を別の目的で使うように転換しなければなりません。摩擦は当然生まれるでしょう。けれども、より平等な社会を実現することで、これまでの経済成長だけを追い求める競争社会で抑圧され、周辺化されてきた家族や友人との時間や文化的活動、社会貢献を充実させ、別の意味で「豊かな社会」につながっていくのではないでしょうか」。

社会問題の解決を他人任せにしない。2021年のキーワードは「アクション」

斎藤さんが思う2021年のキーワードは「アクション」。今の二酸化炭素の排出ペースが続けば、2030年に平均気温が1.5度を超えて上昇するおそれがあります。何も行動を起こさなければ、悪い方向に進んでいってしまうことは明白です。個人単位の行動で満足するだけではなく、企業や国に対して対策を取るよう訴えかけていくことが求められています。「アクションを起こす人が、環境活動家のグレタ・トゥーンベリのように主張に沿った生活を送っていなければならないわけではありません。誰か頼りになるリーダーが出てきて何とかしてくれるだろう、どこかの企業がテクノロジーで問題解決してくれるだろうと人任せにしていることのほうが良くないでしょう。自分たちの生きる社会を持続可能なものにするためには、自らアクションを起こすことが必要なのです」。

社会・地球を持続可能なものにするには、個々人が小さくともアクションを起こしていくかどうかにかかっています。環境破壊や気候変動を実感する機会も増えている今こそ、自分の行動を見つめ直すタイミングと捉え、どんなアクションを起こしていくべきかについて、今一度考えてみましょう。

 

Profile)
斎藤幸平(さいとう・こうへい)
1987年生まれ。大阪市立大学大学院経済学研究科准教授。ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。専門は経済思想、社会思想。Karl Marx’s Ecosocialism:Capital,Nature,and the Unfinished Critique of Political Economy(邦訳『大洪水の前に』/堀之内出版)によって権威ある「ドイッチャー記念賞」を日本人初歴代最年少で受賞。 最新刊『人新世の「資本論」』(集英社新書)で新書大賞2021を獲得、20万部越えのベストセラーに。


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