【Conscious Woman】田中彩諭理さん #1 仕事観「チームプレイと自分が変わる力」

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自身の内面に真摯に向き合い、未来を照らすビジョンを持ってこの時代をしなやかに生き抜く“Conscious Woman”。今回お話を伺うのは、株式会社HERBIO代表取締役である田中彩諭理さん。体調管理の指標として体温に注目し、睡眠中におへその周辺温度を測るウェアラブルセンサーを開発しました。現在は医療機関をはじめ熱中症対策などBtoB向けにウェアラブルセンサーを広め、さらには一般発売を目指し活動中。そんな田中彩諭理さんに、仕事への向き合い方や人生で大切にしていることを聞きました。 ※本記事は2020年2月に取材に行いました

体温の重要性に着目し、突き進む

「人の体調管理において重要な指標となる変化を読み取れる、深部体温と関連があるおへその周辺温度を測るウェアラブルセンサーです。深部体温は直腸や耳から測ることが一般的ですが、なかなか手軽に、習慣として測るのは難しい。また、安静時の体温である基礎体温も、起きてすぐ体を動かさずに舌下で測らないといけないため実は難易度が高い。そこで、本来の安静時である睡眠中におへその周辺温度を計測し、変化が読み取れるデバイスを作ろうと思い立ったのです」。そこで開発したのが、おへその周辺温度を測るウェアラブルセンサー。おへそは汗をかかないため、均一的にその周辺温度を測りやすいのです。「体温変化を見ていくと、体調の変化、ストレスを受けているかどうか、睡眠レベルなどを見ることができます。また、皮膚体温では分からない熱中症の兆候などもわかるんですよ」と田中さん。

田中さんが会社を立ち上げるまでに体温に注目したのは、2つの出来事が関係しているとのことでした。「ひとつは、私自身、生理が重く体調管理が大変だったからです。偏頭痛持ちでピルも飲めず、基礎体温を測り始めましたが、うまくいかなくて。寝ている間に測れたらいいのにと思っていました。もうひとつは、在宅介護していた祖父の存在です。自分で体調変化を伝えられない祖父の変化に気がつかず、亡くなってしまった時に、体調の指標である体温でその人の体調がわかればいいのにと思ったのがきっかけになりました」。

自分の力を自覚し、チームで夢へ向かう

深部体温を測り、体調を管理できるウエアラブルデバイスを作りたいとの思いがあったものの、田中さんが当時働いていたのは全く別の業種でした。そこでハードウェアのベンチャーへ入社し開発の知識を付けたそう。しかし、体温の研究をしている人材が必要でした。「論文を探して、基礎体温について研究していた現在弊社のCROでもある丸井を見つけ誘いました。その後、知り合いのエンジニアや、自ら応募してきてくれた広報担当など専門知識を持った仲間が集まり、今の形になりました」と田中さん。チームで仕事をする大変さはあるものの、誰でも簡単に深部体温を測れる未来を作るために、皆で協力することを大切にしているそう。「元々は人に頼れないタイプだったんです。創業したばかりの頃は、経営者だからと思って一人で抱え込んでしまっていた時がありました。その時、丸井から『抱え込まないでチームでやらないと、チームじゃないよね』と言われて。自分だけではできないことがあると自覚できるようになりました」。

夢に向かって前進し続ける田中さん。働く女性へメッセージを送ってくれました。「自分の人生は自分でしか変えることはできないけれど、自分が行動を起こせば確実に変わることができる。人が幸せにしてくれることはなくても、自分が自分を幸せにすることは確実にありえる。だから今無駄だと感じる努力も、その先に絶対に繋がりますよ」。自分自身を整え、最高のパフォーマンスで仕事をし、人生を生きる田中さん。その言葉には、今この時代をしなやかに生きる強さが詰まっていました。


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【Conscious Woman】田中彩諭理さん #2 大切な習慣「寝るための寝室作り」
https://shokumaru.jp/cs-04-02/

 

<プロフィール>

田中彩諭理(たなか・さゆり)

1985年生まれ、青森県出身。株式会社HERBIO代表取締役。大学、専門職大学院で臨床心理を専攻し、社会福祉や精神保健の現場で支援実務を行う。人材会社、教育系ベンチャーを経て、IoTベンチャーへ経営企画、コーポレート担当として参画し、ハードウェアの現場を学ぶ。2017年9月に現職に。臍部周辺温度計測のウェアラブルセンサーの開発、基礎体温管理アプリ・HERBIOの運営を行う。

 

HERBIO

https://herbio.co.jp