About

「食育丸の内」とは、三菱地所の「都市と食に関する問題」に取り組むプロジェクトの一環です。「食」に関する様々な活動を通じて、生産者、消費者、レストランが共に手を携え、人々が一層、心身共に健康になれる社会づくりを目指し活動していきます。

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Chef's Club

丸の内エリアを中心に活躍されている、日本を代表する和食・フレンチ、イタリアン、アジアン、4ジャンルのシェフ26名によって構成される「丸の内シェフズクラブ」。ただ、調理するではなく、食育を合言葉に、実際に生産地に足を運んだり、子どもたちへの食育授業など様々な提案、イベント発信などを行っています。

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Contents

マルシェに行こう
イートアカデミー
旬のシェフズランチ
子どもの食育ウェルカムキッズ
シェフの履歴書
服部幸應の食育のツボ
私を育てた『あの時、あの味』
元気になるニッポンの味めぐり
ラブテリ東京&NYヘルスリテラシー向上委員会
Will Conscious Marunouchi
私を育てた『あの時、あの味』 桜庭ななみ
「気がつけば体は自然と故郷の味を求めているんですね。」

 私は鹿児島県の出身です。とてもきれいな海があって新鮮な海の幸に恵まれて育ちました。おじいちゃんが釣り好きで、よくイカを釣ってきてくれました。東京のスーパーで見かけるイカは白っぽいですが、釣ったばかりのイカは透明で、キラキラと七色に輝いています。これをおばあちゃんがお刺身にしてくれました。まだ動いているイカを口に入れると、とっても甘くてコリコリしているんです。当時は当たり前だったけど、今はとっても貴重な体験だったんだなと思います。あと、キビナゴという10センチくらいの小魚も大好きです。よく台所でお母さんと並んで二人で料理しました。キビナゴは鰯のような細長い格好で表面がツルツルしています。新鮮なキビナゴはお刺身で食べるのが一番ですね。



 私は高校入学と同時に上京し、当時は寮生活で寮母さんに食事を作ってもらっていました。東京は憧れの街だったので最初は何を見ても驚きの連続でした。中でも丸の内界隈は大好きな場所です。今、丸の内を舞台とした三菱地所のCMに出演させて頂いているのですが、東京の真ん中にあるのに緑が多くてとっても落ち着きます。そして何よりオシャレなレストランばかりじゃないですか。私の目標は丸の内のような大人の街を楽しめる女性になることです。フレンチやイタリアンなど気になるお店がたくさんありますね。そうそう、東京に出てきて「コース料理」というものを初めて体験しました。とっても緊張しましたよ。


 でも、東京のレストランも素敵だと思いますが、やっぱり恋しくなるのは故郷の味です。私の中の故郷の味は二つあります。ひとつは「甘さ」です。鹿児島のお醤油やお味噌、それに名物のさつま揚げだってみんな甘いんですよ。この甘さが病みつきになります。
 そして、もうひとつはやっぱり「お母さんの味」です。とくに思い出深いのは、小学校や中学校の遠足の時にお母さんが作ってくれたお弁当です。ご飯とおかずが別々に詰められた二段重ねのお弁当箱。中には私が好きなものばかりが詰まっていました。玉子焼き、ミートボール、唐揚げ、そしてアスパラのベーコン巻き。私はこのアスパラのベーコン巻きが大好きで、いつも最後にとっておいて大事に食べていました。アスパラガスをベーコンで巻いて焼く、ただそれだけのおかずなので自分で作ろうと思えばできるはず。だけどお母さんの作ったものは特別でした。唐揚げも大好きですよ。実家に帰るのは、1年に2、3回ですが、晩ご飯のおかずには唐揚げをリクエストします。やっぱり甘いおしょうゆに生姜の香りがして、いくつでも食べてしまいます。




 最近、気がつけば私も台所に立って料理をすることが多くなりました。これも料理好きだったお母さんの影響だと思います。特に、タジン鍋を使った蒸し野菜にはまっています。大葉のドレッシングがこれにとてもよく合うんです。嬉しいのは私の作った料理がお母さんの味に似てきたことです。「あっ、お母さんの味だ」そう思う瞬間がたまにあるんですね。自分でも不思議だけど実はとっても嬉しい。故郷を離れて17歳でデビューしたのは自分の選択なので、もちろん後悔は一切ありませんが、体は正直なんですね。気がつくと故郷の味を求めているんです。けれどもこれから女優としてたくさんの役に挑戦する上でも、私の故郷での経験は東京では得られない貴重なもの。
 いつまでも故郷の味を忘れずに頑張っていきたいですね。

文・ノンフィクションライター・中原一歩

写真・亀田麗





桜庭ななみ
桜庭ななみ
女優
1992年10月17日生まれ。鹿児島県出身。映画「天国のバス」で女優デビュー。ミスマガジン2008グランプリに選ばれ、全国高校ラグビーフットボール大会のイメージキャラクターも務めた。2009年アニメ「サマーウォーズ」(細田守監督)でヒロイン・篠原夏希の声を担当。2010年、「最後の忠臣蔵」(杉田成道監督)では数々の映画賞を受賞。劇場用3Dアニメーション「ドットハック」主人公役声優 (2012/1/21公開予定)。 現在ドラマ「僕とスターの99日」(CX)に出演中。bump.yのメンバーとしても活躍している。


私を育てた『あの時、あの味』

人には忘れられない味があります。故郷のごちそう、母親の手料理、異国の地で出会った初体験の味。そして、行きつけのあの店のとっておきの味。人生という大きな舞台に「食」のシーンは欠かすことができません。ドラマチックな人生を送る、今もっとも輝いている人の味覚の歴史を辿ります。ぜひ、あなたにとってのあの時、あの味を思い出してみてください。

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Archives

2013.01.15

私を育てた『あの時、あの味』6 玉村豊男

長野新幹線上田駅から車で20分ほどのところにある長野県東御市に移住したのは今から22年前、1991年のことです。私はそれまで軽井沢に住んでいたのですが、ある人からこの土地を紹介されて、一目でこの丘からの風景に惚れてしまいました。

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2012.12.18

私を育てた『あの時、あの味』5 細川モモ

私が10代の頃、両親が末期がんの宣告を受けました。その時、病気になってから病気を治すのではなく、病気になる前から健康を守る「予防医療」の仕事がしたいと思ったんです。

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2012.01.12

私を育てた『あの時、あの味』4 林綾野

印象的な食事はいくつかありますが、その中でも印象的なものは、中学2年生の時、旅行先で食べた「さくらんぼの冷製スープ」です。祖母と東北を旅行した際に、おそらくフレンチレストランでいただいたものだと思います。

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